石井GMのコメントに注目
則本が右肘のクリーニング手術を3月11日に行うというニュースが入ってきました。開幕どころか、前半戦も絶望的という内容に愕然としました。
楽天則本昂大、右ヒジ手術へ 慢性的な損傷あった - プロ野球 : 日刊スポーツ
球団からの発表は石井GMが行ったため、どのニュースも石井GMのコメントを紹介しています。いくつかのニュースを読み比べてみましたが、「日刊スポーツ」の記事で紹介されていたコメントが一番詳しくて私的に合点がいきました。
則本は2月23日のジャイアンツとのオープン戦を「首の寝違え」で回避しました。あのときは別メニューで調整を続けていましたが、チームを離れて仙台に戻った後に都内で精密検査を受けたようです。その精密検査の診断結果についてのコメントです。
次に引用します。
「肩も肘も含めて検査して、肘のそこ(損傷)が中心になって、体のバランスを悪くするんじゃないかという話だった。慢性的なものだけど、ここで(手術を)やっておいた方がいいんじゃないかという判断になった。突発的なけがというよりは、投手としてメンテナンスの時期に入ったということだと思う...」
則本の不調の根源
ここ2シーズンの則本の不可解な不調、エースらしからぬピッチングのすべての原因をこの「肘の損傷」のせいにするつもりはありませんが、「肘のそこ(損傷)が中心になって、体のバランスを悪くするんじゃないか...」という診断は、その可能性を示しているように思いました。
その意味では石井GMの「投手としてのメンテナンスの時期に入った」という説明はもの凄く分かりやすいものでしたし、最近の則本に対する不信感(これはあくまで私個人の感情ではありますが...)を晴らしてくれる可能性が見つかったような、そんな希望の光にも感じられたのでした。
復帰はいつ?...
もっと早く精密検査を受けて、この判断が下せなかったのか...と思わないこともありません。
しかし、これも野球にはよくある「たられば」になってしまうのでしょう。昨シーズンの終わりにでもこのクリーニング手術を受けていれば...、という思いをここはグッと抑えたいと思います。
さて、気になるのは手術後の復帰の時期ですが、この点について石井GMは
「クリーニング手術も何種類かあり、それによって1カ月前後のズレがある。手術後、詳細をお伝えできれば」
という言い方で詳しい時期までは言及しなかったようですね。
通常のクリーニング手術の例をとって前半戦は絶望的との見方が有力のようですが、ここは、手術後の石井GMの発表を待ちたいと思います。仮に前半戦はリハビリに費やすことになったとしても、チームとして大事なのは、前半戦終了時に「則本が帰ってきた後半戦」に希望を繋げられる位置(順位)にいることです。
則本が帰ってきても巻き返しはとても無理...なんて順位にいたとしたら、復帰などさせずにリハビリに専念させた方がいいということにもなりかねませんね。
則本の穴を埋めるのは?...
次に気になるのは則本の穴を埋める先発です。
パッと浮かぶのは則本の6年連続二桁勝利を演出してみせた、古川侑利あたりでしょうか。自身の勝ち星を則本に付けろとは言いませんので、則本の代わりに二桁勝利、是非やってほしいものです。
今回の則本の離脱はある意味想定外の展開です。やはり想定外のところから穴埋めする必要があります。例えばカープから移籍した福井に想定(計算)外の活躍をしてもらうとか...。
想定外の勝ち星を叩き出すわけですから、想定外だったピッチャーから捻り出すのが道理です。
となると、福井とか、あとはルーキーの鈴木や弓削ですか。もういっそのこと、松井裕樹かブセニッツのどっちかを先発で起用して「オッ、思ったよりできそうじゃないか...」という展開に持っていくとか。
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でも、こういうときって、意外と救世主となる選手が出てきたりもするんですよね。則本がいたら試さなかったであろう選手を試してみたらこれがとんでもない掘り出し物だった...みたいなことが。
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さいごに
則本のここ2シーズンときどき見られた変調というかエースらしからぬピッチングというか、それらが「この手術で吹っ飛ぶこと」と、則本が抜けたことで見つかるかもしれない「掘り出し物」に期待して、エース則本のいない開幕を前向きに、そして心穏やかに迎えようと思います(´・ω・`)。