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記事中の写真だが、石井監督が則本に話しかけているように見えるけど、写真下の説明を読むとどうやら相手は石橋らしい。記事が則本のことだったので、まんまと騙されるところだった。ま、それはいい。
石井新監督が則本に対して厳しい忠告をしたというニュース。具体的にはこうだ。
常に最多勝をとってもらう、高いレベルの意識を持ってほしい。自分で改善してレベルアップできないようでは、これからも通用しない。ふらついた時に支えてあげられれば
喜怒哀楽を出さずに、絶対的な自信とプライドを持ってやってくれれば。精神的な部分をもう一段レベルアップしてほしい
則本にメンタル的なアドバイスをした監督は今までいなかったと思う。星野さんがいれば今の則本に対してなら同じような指摘をしていたかもしれないが、結果的に石井監督が最初になった。
今までは周囲がエースだからと遠慮していたけれど、ここ数年の則本を見るととてもエースと呼べる内容ではなかった。それを同じピッチャー出身である石井監督はメンタルの課題(問題)だとハッキリ指摘したのである。少なくとも三木監督も伊藤コーチもアンタッチャブルだったウィークポイントである。
今シーズン、GMの立場からでもアドバイスはできたはずだ、という意見もあるだろう。ただ、それでも則本と(三木)監督や(伊藤)コーチとの関係性は変わらない。石井自身が監督になってアドバイスしたことで、そこがクリア。効果的な展開へとつながる可能性は高くなったと思いたい。
右肘を治療し、フォームを改造し、最後残った課題がメンタルを整えることだった。
則本のルーキーイヤーは
- ルーキー初の開幕投手を務めたり
- ルーキーイヤー勝利の球団記録(12勝)を塗り替えたり*1
- 日本シリーズの開幕第1戦に先発登板したり
...と、「気持ちの強さ」が彼の代名詞と言ってもいいくらい大舞台で結果を残していった。そしてマー君が海を渡った後の楽天のエースへと登りつめた今の段階で、よもやメンタルの課題にぶつかるとは...。
ただ、エースになった今だからこそぶつかるメンタルの課題というのもある。で、それは則本自身にしか対応できない、だれも助けてやれない課題(壁)でもある。
この壁を越えられないようなら「これからも通用しない」と石井監督は言い切ったのである。やっぱりどこか今までの監督とは違うと感じさせる。
なので、石井監督には非常に期待したいところではあるのだが、もちろん則本にも。ただ、あまり期待を大きくしすぎるとハズレたときのダメージも大きいので、それこそここは喜怒哀楽をできるだけ出さずにしばらくはクールに見守りたいw。
*1:最終的にルーキーイヤーは15勝だった。