物足りなかった若手の先発候補たち...
練習試合では若い選手たちが今ひとつアピールできていないようです。
平石監督からも「物足りない」とはっぱをかけられてしまいました。
特に先発ピッチャーが心配です。則本、岸、辛島の次につながっていくはずだった若い先発候補が軒並み結果を出せませんでした。名前をあげると、次の4人。
- 藤平尚真
- 池田隆英
- 近藤弘樹
- 西口直人
いずれも「物足りない」仕上がり状態です。
ピリッとしません。
昨シーズン開幕1軍に名前のあった藤平、池田あたりは最低でも「合格ライン」に立っていなくてはならない選手だと思うのですが、調整が甘かったですね。
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そんな中、カープから移籍した福井優也が希望のピッチングを見せました
さて、そんな中、菊池保則とのトレードで広島カープから移籍した福井優也が良いピッチングを見せました。
2月20日の日ハムとの練習試合で8回に登板したときのピッチングが高評価だったようです。
私もあとで楽天TVの録画をチェックしてみました。印象と感想を書いておきます。
1.球威がある
一番最初に感じた印象です。球速表示がなかったので、どれくらいのスピードが出ていたのかは分かりませんが、ボールの威力は明らかに他のピッチャーより上でした。
2アウト1塁で迎えた好調・清宮を3ボール0ストライクのカウントから投げたストレートでセンターフライに討ち取りました。
「ストライクが来る」と待っていた清宮を詰まらせるわけですから、相当の球威があった証ですね。
2.バッターに向かっていくピッチングを感じた
この人のピッチングスタイルだと思いますが、バッターに向かっていく雰囲気がありました。
これは福井自身が持っている元々のキャラクターなのか、黒田により植え付けられた広島カープ投手陣の気風なのかは分かりませんが、イーグルスの若い投手陣に影響を与えてほしい要素だと思いました。
3.マウンドさばきが落ち着いていた
これは2つめと重なる印象ではあるのですが、とにかくマウンド上で落ち着いていました。堂々としていたと言った方がわかりやすいかな。
ま、31歳という年齢からすれば当然という見方もあるかもしれません。ただ、この日の登板は
- 移籍後最初の実戦マウンド
- 相手チームの先発が早稲田大学時代の同級生・斎藤佑樹でマスコミが注目していた
- で、その斎藤佑樹がナイスピッチングだった...
という中でした。
それでもしっかり自分らしいピッチングができる。福井のハートの強さですね。
福井優也のプロフィール
今更ですが、福井のプロフィールを簡単に整理しておきます。
出身地:岡山県出身
年齢等:1988年生れ 31歳
身長・体重:身長178センチ、体重85キロ
ドラフト:2010年ドラ1(広島カープ)
武器: 平均球速約141km/h、最速152km/hのストレートとキレ味抜群の縦のスライダー、カーブ、フォークが武器
弱点:プロ1年目の2011年にリーグ最多の与四球・暴投を記録するなど制球力に欠ける
(福井優也 - Wikipedia より)
さいごに
あのマウンドさばきを見せられると、福井には先発投手としての期待が高まります。
若手の先発候補がグズグズしている間に福井あたりがローテを勝ち取ってくれたら、それはそれで嬉しい誤算ではないでしょうか。
一方のカープへ移籍した菊池保則は「マー君よりも良いストレートを投げる(ときがある)」と佐藤義コーチに言わせた逸材でしたが、福井とは違ってバッターに向かっていく闘志が表に出にくいタイプでした。
変な話、菊池に「バッターに向かっていく」闘志をプラスしたピッチャーが福井かもしれません (´・ω・`)。
福井と広島へ移籍した菊池とを比べると、投げるボールの感じは似ているけど、マウンド上の雰囲気はまるで反対という印象でした。
互いに伸び悩んでいた中で訪れたトレードでした。この環境の変化をキッカケにして自分自身と周りの評価を変えていく必要があります。最後はwinwinのトレードだったね、となれば最高です。
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