わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

則本よ、そこまでしてチームの連勝を止めたいか...みたいなピッチングでした。

連勝の止め方が半端ない

3回までに味方が6得点しても勝てない。これでもエースです。というか、そう呼ばれています。
一方で「連勝ストッパー」の異名を持ちますが、なぜか、そこの期待だけは裏切らない。ある意味、すごいことです。ローテピッチャーなら、ましてや今の楽天打線なら、普通に投げてさえいれば、毎回(連勝を)止めることの方が難しいと思うんだけど...。

連勝の止め方が半端ないです。3回までの得失点の状況が異常すぎ。

  • 味方が先制するも、その裏にすぐさま吐き出して味方のペースにならないように踏ん張る...
  • しかも同じ点数を吐き出すだけじゃなくて、さらに勝ち越し点まで献上しちゃう。
  • 味方が再度逆転しても、これまたすぐに吐き出して同点に...。
  • 味方が再度1点勝ち越すと、その裏すぐに同点にする。この繰り返し...
  • 具体的には1回表に2点先制→裏に3失点、2回表に3得点で勝ち越す→裏に2失点で同点、3回表に1点勝ち越し→裏にきっちり1失点...

ここまで徹底して味方の連勝を阻止した先発ピッチャーがかつていたでしょうか。
www.washilog.com

いまさらですが「エースとは」

エースといえば、普通は味方打線を波に乗せ、得点を重ねていく雰囲気やリズム、テンポを作るものですが、則本の場合は味方の出鼻をくじいて、さらにはやる気を萎えさせただけでなく、相手打線に火を付け、自分が降板したあとも波に乗れるようフォローした上、相手ルーキーに大きな自信まで与えてしまうという念の入れよう、サービスぶりでした。相手チームへの貢献度がこれだけ高い選手(しかもエースと呼ばれている)も珍しい。あそこまでゲームを壊してくれたら、リリーフ陣がどれだけ頑張っても作り直せるものではないし、リリーフ陣の消耗度合いも通常の比ではありません。

本音で愚痴る

褒め殺しはこのくらいにして、本音で振り返ってみると、(則本は)立ち上がりからふざけたピッチングでした。まるでウォーミングアップのような投球ぶり。「体力温存」とか「力感のない投球フォーム」を意図していたとか言い出しそうですが、エースが言っていい言い訳とはとても思えませんね。見た目落ち着いているようにも見せてはいましたが、初回無死1、2塁の場面のバントを自ら3塁へ悪送球で1失点無死2、3塁と最悪の展開にしてしまいました。動揺は明らか。
あんなふざけたピッチングをローテピッチャーが、ましてやエースと呼ばれるピッチャーがやってはいけない。ローテ入りを必死に狙う若いピッチャー達に対して示しが付かない。
www.washilog.com

チームのアキレス腱

涌井が前回の登板で足がつりそうだというので、自らマウンドを降りてリリーフ陣にゲームを託すというシーンがありました。
則本の今回の登板、百歩譲って「調整具合に不安があった(しっくり来なかった)」というのであれば、最初からマウンドへ上がるべきではありませんでした。登板回避してくれたらどれだけチームに貢献できたことか。特に今回のゲーム展開であれば、普通なら負けようがありません。普通に4連勝できるゲーム展開でした。
ま、中6日で「調整不足」という時点でローテピッチャー失格ではあるのですが。最悪なのは、不調のまま周りに不機嫌な雰囲気をバラまき(バッテリーを組まされた堀内が一番の被害者でしたね...)ゲームを壊されることです。厄介者のエースがローテの中に組み込まれているというのが今の楽天の一番の泣き所かもしれません。昨シーズンの最強クローザーとかつてのエースが優勝争いをする上でのアキレス腱になっているのが今の楽天ということです。

3回76球6失点、そこまで松井裕樹に対して兄貴風を吹かさなくてもいいと思うんだけど...。
www.washilog.com

さいごに

いろいろ愚痴りましたが、これが現実です。則本は完全に迷走しています。フォーム改造の結果が表れず、方向性とか方法論に不安を感じているようにも見えます。
Gの菅野もフォームを改造しました。結果は周知の通り。良い結果が出ています。菅野のフォーム改造を取り上げたテレビ番組を観たことがありました。彼の場合も途中にいろいろな不安や迷いがあったようですが、女子ソフトボールの上野投手などの助言もあって、改造をやりとげられたと紹介されていました。要するに、やるからにはそこを信じてやり通せるかどうかがポイントのようです。途中経過がどうであれ、自分の進んでいる方向性を信じられるか、そこがカギです。
で、則本の場合、その途中経過が昨日のピッチングだとしたらまさに産みの苦しみというやつかもしれません。シーズンが始まる前に産んでくれよ、という感想は当然出てくるとは思いますが...。則本もここを乗り切るか、不安に勝てずに元に戻すか、決断のときを迎えているのかもしれません。
以前にもここで書きましたが、Gの菅野がフォーム改造にあたり支持したスポーツ力学(とかなんとか)の専門家に相談してみるというのはありだと思います(すでに相談しているのかもしれません。)。則本の迷走をこのまま迷走のままにするのか明走に変えるのか、だれかうちのエースを助けてやってください...。