わしろぐ

ちな鷲ジジイの身辺雑記など / in 秋田

宮森にも色々なものが重くなってきた...ということだ。

E3−6F

使っちゃったなあ

8連戦の初戦は負けスタート。もともと「8勝1敗のイーグルス」を前提に優勝ライン、はたまた2位ラインを考えていたから、「1敗」はすでに織り込み済みではあったけれど、いきなり初戦で、その「1敗」を使うか、しかも最下位(得意)のファイターズ相手にだ...。いや、正直想定外だったなあ...。いや、魔の金曜日だったので、少しは覚悟していたけどw。

こうなったら、あと1敗もできない計算だ。ま、そこは他のチームの勝敗を見ながら臨機応変に(考え方を)調整しながら可能性を見出しつつ観戦していくことにしよう。

なんてことない、こんなのは織り込み済みだよ、覚悟はしていたさ...。......

あと「ひと押し」のひと押し

7回に同点に追いついたところまでは良かった。ただなあ、あそこで勝ち越せなかったところだなあ。昨日のゲームで勝ちきれなかったポイントでもあったし、今のチームの「力」というか「勢い」の限界なんだろうなぁ。もうひと押しする「運」とか「ツキ」のようなものも含めて...。

で、同点で迎えた9回表に松井裕樹をどーんと立てた。ベンチの作戦というか、思惑には、たとえ9回裏で勝ちきれなかった場合でも、もうひとりのクローザーがいる、そういう勘定があったんだろう。

そう、宮森の存在である。

ようやくプロになったということ

宮森の前回の初セーブをあげたときのクローザーぶりは見事だったし、だれもが左の松井裕樹、右の宮森智志のクローザー2枚看板の誕生を喜んだはずだ。
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ただなあ、昨日の宮森はちょっと雰囲気が違ってたね。私なんかは、昨日の宮森を見て、こう思ったのだった。なんか「あぁ、プロ野球選手になったんだなあ...」みたいな、もしくは「あぁ、とうとう(本物の)一軍の選手になったんだなあ...」みたいな。

プロの怖さ

うまくいえないが、宮森の強さは「無くすものなど何もない」的な強さ(オーラ−)だったようにも思う。昨日の宮森には、何か背負っているものの大きさに気づいてしまった、そんな雰囲気があった。

負けられない8連戦の初戦のクローザーとしての登板とか、初登板からの無失点記録のNPB新記録のかかった登板とか、さすがの宮森にもいろいろと重そうだった。連投による身体の重さも含めて…。

ただ、宮森もようやくプロの怖さを知ったとしたら、それは悪いことではない。誤解を恐れず書いちゃうと、育成からなんで....とか、ルーキーなんで....とか、どこかにそんな「開き直れる」遊びの部分があったのがこれまでの宮森だった(のではないか...)。

気づき...

それが、「もうそんな立場じゃない」という感覚がじわりじわりと染み込んでいったのだと思う。周りの必死さが、本気度が、宮森の目を覚ましたに違いない。

プロの怖さとは、相手の技術の高さだけではない。周りの期待、周りへの影響、それらを全部背負いつつ、常に自分の力を出し続けることが求められる、その難しさなんだろう。宮森はそれをプロ1年めの今、初めて思い知っている。

プロの怖さを知ったこれからが、宮森のほんとうの意味での本領発揮である。ノックアウトでマウンドを降りたのは初めてだったが、宮森は下を向いてなかったね。あれは大丈夫だと思う。

それにしても「魔の金曜日」も案外しつこいね。そして、その厄介な金曜日があと1回ある。そこが気がかりである。