わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

守護神の条件

E7−11Bs

終盤に追い上げられてきた展開だったとはいえ、2点リードで迎えた最終回に守護神を投入して一挙6失点の逆転負けはないでしょう、さすがに。
大量リードのときや、順調にアウトカウントを重ねているときは圧巻のピッチングで抑えるけど、ムードの悪くなった競ったゲームや味方のエラーなどでペースを乱されるとたちまち打ち込まれるようでは、やはり投げるボール自体は(抑えの)資格十分でもメンタル的に抑え向きではないと言わざるを得ません...。

先頭打者の宗をセンターフライに打ち取りながら、レフトの島内が取りに行ってまさかの落球2塁打にしてしまいました。ここで先頭打者をアウトにしていれば、もしかしたら簡単に3人で終わっていたかもしれない…。

ただ、こんな場面からでもギアをあげて勝ちに持っていく、悪い流れ(雰囲気)を断ち切るのが「守護神」というものです。
落球した島内の(チームの)ショックをそのまま一身に背負い込んで投げてしまった森原は次の若月にもタイムリーを打たれ1点差。その次の山足のピッチャー前へのバントをフィルダースチョイスで0アウト1、2塁にしてしまいました。完全に舞い上がっていた森原はその後もバントを決められ、タイムリーを打たれと一気に逆転を許しました。

そしてここから更に4番、5番、6番と続く打順。4番の吉田を申告敬遠は当然として、次からの外国人2人を抑えきれませんでしたね。5番はアウトにして2アウト1、2塁までいきますが、6番にタイムリー2ベースを許して7−10にしてしまいました。投球カウント1−2と追い込んでからのド真ん中に入ったスライダーでした。完全な自滅パターン、「打たれちゃダメ」というプレッシャーに負けた失投です。先日の塩見のときと似ている。あぁ、森原...。

一時はすっかり逞しくなって抑えらしくなってきたなあと感心していたのですが、どうやらこっちが本来の森原だったような気がしてきました。僅差で使うにはちょっと厳しい森原。

本当であれば、2点差まで追い上げられたとしても、守護神登場で周りがホッとするくらいの圧倒的な安定感、安心感が守護神には必要です。もっと言えば、この人が出て打たれるなら諦めもつく、くらいの絶対的な信頼感です。
仮に救援失敗でも気持ちで負けたな、というのではなく、相手の方が一枚上手だったなという勝負でなくてはならない。守護神が自滅しての逆転負けでは話になりません...。

ここまで散々森原をけなしておいてなんですが...。
森原がベンチに下がるときの映像、ノックアウトされた森原を先発の涌井が出迎えて尻をポンと叩いて励ますところが映りました。自身5連勝の権利を持ってマウンドを降りた涌井。中継ぎ陣の負担を考えての130球超えの力投でしたが、それを台無しにしてしまった森原を出迎えてからベンチを後にしたのです。
これを見てしまったら、私としてはもうこれ以上森原を責めらません。一番悔しい思いをしたのは涌井だったと思うから。
ということで、お願いです。森原よ、これを糧にもう少し逞しくなってくれ(正直、あの甘いマスクを見ると「どうかなあ...」と心配になってきますが...)。どんな場面でも、常に自分のピッチングができる強いメンタル(気持ち)を持ってくれ。

あと念の為。島内の落球を責めるつもりはありません。あのプレーはありうる。やはりそのあとの森原のピッチングの変化の方が問題です。なんといっても守護神、神なんですから。
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それにしても首位のチームが最下位チームをカモにできないところが楽天らしい。オリックスも「楽天なら勝てる」みたいな変な自信を持たないといいのですが。とうとうホークスと並んでしまいました。