H3−7E
涌井さまさま
涌井で勝てたのは大きい。4ヶ月ぶりの登板だったが、「涌井が帰ってきた」という結果になったのが大きい。
カード初戦の先発だった瀧中のときは、「瀧中が帰ってきた」→「だからどうした?」という結果だった。チーム自体が活気づくという復帰戦にならなかった。
ところが昨日の涌井は違った。初回こそ柳田の2ランで2点先制されたが、完璧に打たれたというよりは、たまたま芯に当たった不運な一発。その後のピッチングにほとんど影響なかったし、病み上がりにもかかわらず、涌井は尻上がりにボールが強くなっていた。安定していった。
特に5回裏、周東のセフティバンドを処理した涌井のフィールディングが素晴らしかった。ほかのピッチャーだったら絶対にサードの茂木に任せていたはず。ただ、涌井はぎりぎりのプレーになると分かったのだ、とっさに送球スピードの速い自らが捕って投げる方を選んだのである。戦っているなあ涌井(キュン)。
それに、もう5回裏だよ...、36歳とはとても思えない動きだったし、ましてや病み上がりなんてマジで信じられない。見ている楽天ファンが勇気づけられるようなピッチングだったから、バックを守る野手なら尚更だったはずである。
案の定、4回表には3番浅村から始まる主軸のところで、しっかり逆転してみせた。
4回表の攻撃
問題の5番
先頭の浅村がヒットで出塁すると、島内の2ベースでランナー2、3塁。ま、ここまでは予定どおり。問題は5番なのだが、昨日は鈴木大地だった。これは良かったと思う。岡島か大地か、もしくは渡辺佳明か。要するに5番には、勝負強いバッターを置きたいのだ。
大地は今のメンバーの中では最適といっていい。ここは期待に応えて犠牲フライ。最低限の仕事だったが、その最低限を確実にやってのけるのが大地である。これで2アウト。
5番がガスを抜いたおかげで...
とりあえず1点返せたことで次のバッターの茂木は気分が半分くらい楽になったはずで、ここですかさずソロホームラン。そして、続く助っ人・マルちゃんも久々の一発で一気に逆転だ。*1
そして伏兵・山崎の一発
7回表、2点ビハインドのホークスは勝ちパターンの松本裕樹をマウンドへ送った。松本はさすがの力強いピッチングで、こっちの太田、辰己と簡単に討ち取られ、嫌な雰囲気が漂い始めたところで、1番山崎の第3号ソロで貴重な貴重な追加点。わずか第3号ではあるけれど、今のイーグルスにとっては30号にも匹敵する一発だった。向こうへ向きかけていた流れを一発で止めた格好である。
さらには女房役の太田にも
タイムリー2ベースが出て2点追加。8回表の攻撃、2アウト2、3塁で回ってきた打席だった。なんちゃってエースの則本と組むことの多い太田だが、則本のときはこうはいかない。機嫌を損ねないよう、気持ちよく投げてもらえるよう、そっちに全エネルギーのほとんどを使ってしまうからだ。その点、涌井は違う。キャッチャーが俄然元気を出してプレーしているのがわかるのだ。...って、これは私の勝手な思い込みなんだけどねw。
勝ち越し
5カードぶりの勝ち越しを決めたイーグルス。役者が揃いはじめた。あとは岡島が戻ってきて5番に、大地が2番、西川9番くらいのオーダーで安定してくるといい感じになりそうだ。
*1:助っ人は、ギッテンスよりもマルちゃんの方が一発があるだけ魅力的、ギッテンスの分の打席はマルちゃんに投下したいところだなあ...。