わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

涌井はさすがのピッチングでした。

E5-2F

昨日は夜の会合が入りライブ観戦できませんでした。少しだけアルコールが入りましたので、帰宅後に動画チェックも叶わずそのまま就寝。早朝に楽天TVの録画で涌井の初回と失点した2回のピッチング、それから楽天が逆転した5回裏の攻撃だけをチェックしました。以下、感想など。

涌井は移籍後初登板で初勝利。さすがのピッチングを見せてくれました。練習試合などの安定したピッチングを見ていたので、裏ローテのトップを飾るのかと思っていましたが、裏の2ゲームめでの登板となりました。

7回104球4被安打2失点は先発としての責任を十分に果たすさすがのピッチングだったと思います。新コロ感染の影響で調整が遅れていたことを考慮して、ベンチは各先発投手の球数の上限を100球に置いていたようでしたが、34歳の涌井には104球を投げさせました。球数だけを見ると開幕ゲームで投げた則本が95球でこれに続きます。この2人に限ってはベンチが球数どうのこうのというレベルの選手ではないということですね。いわゆる「別格」というやつです。

涌井のピッチングを見ていると、まさに打者と対峙しているなあと感じます。コーナーをつき、緩急や高低を駆使して打者を攻めていきます。ときには失投もあり、一発を食らって失点することもありますが、だからといってそこから崩れることはありません。淡々と(その日の)自分のピッチングに徹しています。まさに職人、...というかプロフェッショナルを感じます。自分のその日のコンディションの中でできるパフォーマンスを武器に打者との勝負に集中しているイメージ。

開幕カードの2番手に投げた松井裕樹などは、まだそこまでのレベルにありません。打者と対峙する以前に自分自身が制御(調整)できていない段階なのでストライクを取るのに四苦八苦したり、勝負できずに逃げのピッチングになってしまったり。バッターと戦えるボールが何か、模索しながら(決まらない状態で)バッターと対峙しているような危うさがあります。そこが涌井との違いのような気がします。見ている側の感覚でいうと、打たれたときの印象がまったく別物です。涌井の場合は諦めがつくけど、松井の場合は頭にくる...みたいな。

で、ついでに触れると、その松井裕樹よりも1歳年下ではありますが、安楽が涌井の域に入ってきた感じがあります。松井と安楽と森原の3人はそれぞれの状態を見ながら最適な配置と起用法を探っていくことになるのかな。
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話を戻して開幕カードでの各先発の成績を見ると、則本が7回、松井が4回、石橋4回でした。一日空けて始まったホーム開幕カードはというと、弓削が6回2/3、そして昨日の涌井が7回。今日の塩見がどこまで投げてくれるかは分かりませんが、4回ということはないでしょう。先発としてのレベル感は今のところ裏の方がややレベルハイということでしょうか。弓削を裏のトップに置いたのがミソですし、上手くいきそうなのでこれも三木流ということで。

さて、攻撃の方の注目は逆転した5回裏でした。辰己が足で相手ピッチャーを撹乱し、鈴木が勝負強くタイムリー、そして浅村が逆転の3ラン。走るべき人が走り、打つべき人が打って勝負を決める、三木野球が目指す野球そのものの展開でしたね。

練習試合ではあれだけ好調だった島内がやや大人し(音無し)めなのと、茂木のくすぶっている感が気になりますが、まだ始まったばかりなので心配には及ばないでしょう。どこかで一発着火すればあとはどんどん燃えてくれるはず。

いずれ、そんな中でも連勝中です。地力がついてきている証だし、やっている野球の方向は間違っていないと見ています。...なんて、偉そうに現場からでした...w。