わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

ホーム開幕戦で見えた弓削の「明」と内田の「暗」に注目してみました。

E4−0F

はじめに
先日のシーズン開幕戦と同様、ホーム開幕戦も見事「わしほー」という結果になりました。

今回は明暗の分かれた弓削と内田の2人の違いについて思ったことを書きます。

弓削の「明」
先ずは先発の弓削。初の同一チームとの6連戦のカード頭、しかもホーム開幕に当たるマウンドを任されたわけです。昨日のブログにも書いたとおり、たまたま昨シーズン3勝したうちの2勝をあげていたのが日ハムだったという「相性の良さ」しか理由として思い浮かばない選択でしたが、これが見事当たりました。

弓削は6回2/3を93球3被安打無失点の好投を見せました。たしかに相性の良さで日ハム打線に嫌なイメージは無かったかもしれませんが、なんといってもホーム開幕です。立ち上がりは相当緊張したと思いますが、無難に3人で立ち上がりました。で、そのまま7回まで持ち味のゴロを打たせるピッチングを続けたわけですからたいしたものです。
重要ですよね、「相性の良さ」にそのまま乗っかっていけるメンタリズムって。...というか、弓削は意外と単純な思考回路の持ち主なのかもしれません。シンプルイズベストなやつ。
中には昨シーズンの「相性の良さ」にうまく乗れずに自滅しちゃうタイプもいるわけです。逆にいろいろ考えちゃって、例えば「相性の良さを生かさなくてはいけない...」みたいに相性の良さを逆にプレッシャーに感じちゃうようなタイプ。
でも、弓削は幸いにもそういうタイプではなかったみたいですね。立ち上がりからストライク先行の丁寧なピッチングで「らしい」ところを存分に発揮してくれました。「相性が良い」ことを信じて疑わないような成り切りボーイと化してました。こういうのがピッチャー向きの性格というのでしょう。
もう、立派にローテの合格点を与えていいと思います。すばらしい。

内田の「暗」
弓削と真逆のようなタイプであることの片鱗を見せてしまったのが、ホーム開幕に銀次に代わってスタメン・ファーストで出場した内田です。
先日のオリックス戦で皆がキリキリ舞いにさせられていた山本から唯一クリーンヒットを打って株を上げ勝ち取ったホーム開幕スタメンだったのに、3打席3三振はダメでしょ。見逃しの三振ではなくて空振りの三振だったのが救いではありましたが、ここで普通にヒットを打ってこそ期待に沿う活躍というものです。
「考えすぎるタイプ」の典型ですね、彼は。大事な大事な最初の打席は2回裏。先頭の師匠・浅村がホームランで先制すると、次の島内は凡退でその次のロメロにもホームランが飛び出し2点目。そして内田に回ってきた打席でしたが、ぜんぜん打てる気のしない空振り三振。次に回ってきた打席なんか、2アウト満塁というチームの勝利にとっても自分のアピールにとっても絶好のチャンスだったのにあえなく三振。あのだれもが打てなかった山本からクリーンヒットを放った内田とあなたは同じ人?というくらいに別人と化してました。
内田のようなタイプ。みんなが打たない(打てない)ときには打つけど、みんな打っているとたちまち打てなくなるタイプ。要するにみんなが打てないと「自分だけじゃない安心感」から変に気負わず打席に入れるけど、みんなが打っていると「自分も打たなくちゃいけない」みたいに自分で自分にプレッシャーをかけちゃうタイプ。
これが弓削のようなタイプであれば、みんなが打っているときに「オーシ、自分もこの勢いに乗っていけそー」となる(感じる)ところですが、そうはならないところが内田の内田らしいところですね。
勝負どころで「よーし」とならずに「うわぁ、どーしよう」となっちゃう(考えちゃう)タイプ。ここを越えてほしいのですが、今回は越える前に銀次に打席を返還してしまいました。そこなんだぞぉー、内田ぁー...。考えるなあ、感じろー。

さいごに
さぁて、ホーム開幕でも随所に三木野球らしさが出てました。例えば、当たり前のようにバントを成功させていたし、当たり前のように盗塁してセーフになっていたように見えました。選手たちは当然サインの出る場面だと分かっているかのような反応の良さ、スムーズなプレーでした。

2年目の弓削で6連戦のカード初戦を獲りました。今日は涌井が先発です。先日のブログにも書きましたが、今シーズンの涌井は二桁勝っていた頃の涌井にタイムスリップしているような雰囲気があります。今日のマウンドではそこのところがハッキリするはずです。

現場からは以上です。マイク返しまーす...。