わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

美馬学の9回表のマウンド、まず「完全」が消え→次に「ノーノー」が消え→あれよあれよと「完封」も消えました。でも、「完投」したのはさすがでしたw。

8回までパーフェクトピッチング

  • E5-1H

先発・美馬が8回までパーフェクトピッチングを見せて、いよいよ完全試合達成かと異様な球場の雰囲気の中で迎えた9回表でした。球場の興奮がテレビ中継からも伝わってくるくらいでしたから、球場で生観戦していたら完全にその雰囲気に酔っていたでしょうね。あの場にいたかった…。
こうなると「勝ちゲーム」は当たり前で悪くてもノーノー、できれば完全と行きたかったのですが、大舞台に強いさすがの美馬もあの雰囲気には呑まれてしまったようでした。

完全が消え、ノーノーが消え、とうとう完封も消えてしまった...

f:id:uesugi_rintaro:20190720104756p:plain
9回表のゲーム展開

  • 先頭の明石を四球で歩かせ完全が消え
  • 次の栗原にレフト前ヒットを打たれてノーノーが消え
  • 塚田をゲッツーに打ち取って2アウトにするも...
  • 上林にタイムリー3ベースを打たれ完封も消えました。

なぜ守りを固めなかったのだろう?

上林の当たりはブラッシュを代えて守備固めしていれば取れていたかもしれません。5点リードで先発ピッチャーが完全試合を狙おうかという展開でしたから、9回表は守備固めしても良かったと思うのですが、ベンチは動きませんでした。悪い方に考えると完全なチョンボw。
でも、良い方に考えると、美馬に「完全」を意識させないための配慮だったのかもしれません。いや、きっとそうだったのでしょう。
www.washilog.com

美馬だから観客も期待した…

とにかく美馬の 8回までのピッチングはまさにパーフェクトでした。ストライク先行のピッチング、各打者への初球はほぼ堀内の構えたところに決まっていました。ピッチングのテンポも絶妙でバッターの打ち気を微妙にずらして投げていたのだと思います。しかもまったく失投がない。
それでもときどきは良い当たりも打たれます。でも、それがことごとく野手の正面だったり、もしくはファインプレーが助ける。ゲームの流れは美馬のパーフェクトを後押ししているようでした。
仮にイーグルスの他の若いピッチャーが同じような展開になっていたらどうだったでしょう。私は同じようにドキドキ期待して見ていただろうかと考えると、否です。きっと途中から不安でたまらなかったことでしょう。ピッチャー自身がプレッシャーに押しつぶされて急変、ズルズルと逆転されるのではないかと心配になっていたと思います。その点、美馬は別格です。スイスイとやってしまいそうな予感がありました。
しかし、なかなか簡単ではありませんでしたね。それに相手は王者ホークスでしたし...。
ただ、美馬のやっぱりすごいのは、完全が消え、ノーノーが消え、完封が消えという展開でもそのあとズルズルと崩れない、ゲームを壊さずしっかり最小失点で止めたところですね。
美馬が首位独走中のホークスに相性がいいというのは心強いです。美馬はイーグルスのピッチャーには珍しい調子に乗っていけるタイプのピッチャー。どんどん乗って行ってほしいですね。

ピッチャーがパーフェクトでも得点できなきゃ勝てないのが野球、今回は野手もアッパレ

ま、美馬が凄いという話題はこれくらいにして。
ピッチャーがいくら相手を完全に抑えても味方が得点しないことには勝てないのが野球というゲームです。しかも、今回の相手先発はホークスのエース・千賀でした。序盤、毎回ランナーを出す苦しいピッチングで本調子でないのは明らかでしたが、そこはさすがに千賀で、要所はきっちり抑えて得点させてくれません。
どっちが先取点を取るかの争いになっていたところで飛び出したのが5回裏の茂木のホームランでした。このホームランが大きかった。これが口火になってこの回一挙に4得点あげました。
銀次のバットが振れてきましたね。悪いときの「ボールに当てるだけ」の曲芸スイングではありません。強い打球を打つようになって打率も上がってきました。
堀内も貢献しましたね。打率は低いですが、なんか出ると印象に残るバッティングを見せているように思います。美馬を8回完全に導いたリードも良かったし。アッパレをあげたいですw。
www.washilog.com

なかなかwエースがそろいません...

今日の先発は岸だと思ったら、体調不良で2軍落ちしたようです。代わりに釜田が先発みたいです。則本が帰ってきたと思ったら、今度は岸が離脱...wエースの看板も看板倒れになっているような...。
というか、片方がダメでももう片方がいる、「wエース」というのはそういうことなんだと思えばいいのかもしれません。wでブイブイ言わせるのではなく、絶えず一方がもう一方をカバーする、みたいな...。
wエースの脇を固める先発陣もいい仕事をしていますしね。例えばチーム最多の6勝をマークした辛島。8回まで完全だった昨日の美馬。安定感抜群の塩見もいます。そろそろ戻ってきそうです。
石井GMによると、岸はもともと疲れが出ると風邪をひきやすいタイプだったとか。今日の釜田は岸に心置きなく休養してもらえるよう良いピッチングを見せてほしいものです。
ま、wエースが両方不在のときもあったわけで、片方がいるだけマシという考え方もできますw。
www.washilog.com