釜田佳直は大好きなピッチャーです。
打者に向かっていく姿であるとか、マウンドでの雰囲気であるとか、若武者を感じさせる男気溢れる投手です。ヤンキースに行った田中将大や則本昂大も同じタイプのピッチャーだと思いますが、釜田には彼らとは違った「強さ」を感じます。
その釜田が岸の体調不良で急遽ホークスとの第2戦に先発登板することになりました。ゲーム当日に変更が決まったわけではないので、「困ったときのカマタ」というような言い方をするつもりはありません。そもそも「困ったときの○○」は緊急登板にも対応できるロングリリーフのこと。それに、私の中では突然の先発起用の方があれこれ考える間がない分持っている力を発揮しやすいタイプの(メンタルにやや不安のある)ピッチャーにつけられるニックネームという認識です。釜田のイメージとはちょっと違っていますw。
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釜田のピッチング内容について
- E1-0H
釜田は5月14日の日ハム戦以来の先発登板ということになりましたが、彼の場合はメンタルよりも身体的なポテンシャルの方が心配です。昨年の6月に右肩と右肘の手術をして今年の4月に復帰したばかり。右肩と右肘が何回まで持つか...、その見極めがまだ難しい段階です。で、昨日の結果は次のとおり
投球回 | 打者 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 三振 | 失点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
釜田 | 4 | 18 | 83 | 3 | 3 | 6 | 0 |
釜田自身が降板後にコメントしていたとおり、もう少し長いイニング、せめて5回は投げてほしかったかな。ただ、平石監督は釜田の状態を考慮してゲーム前から「早めの継投」を考えていたみたいですね。たしかに4回表の7番明石、8番甲斐への連続四球はバッターとの駆け引きの末というよりは右腕の疲労から制球しきれなくなっての四球にも見えました。80球、今の釜田のラインかもしれません。
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昨日の釜田は最初から飛ばしていました。相変わらずの強いストレートに、決め球のフォークの落ち具合も良かった。縦に割れる大きなカーブも効果的でしたね。18人の打者に対し6つの三振はそれを表しています。3回まで2個ずつ取っていた三振も4回には1個も取れませんでした。しかも2アウトから下位打線に対し連続四球を与え満塁のピンチを迎えてしまう。次の9番高田の当たりも痛烈でしたが、ファースト銀次の正面で助かりました。平石監督が「ここまで」と決めた瞬間だったと思います。
釜田のここに期待
釜田の代え時が間違っていたとは思いません。ただ、もう少し長いイニングを投げられる状態に戻していく必要があります。今回たまたま持たなかったということだとは思えないし、身体の問題なので簡単に解決できる問題とも思えない。
ただ、最低の5回をクリアできるようでないと勝ち星は稼げませんよね。何度となくメスの入った右腕なので25歳という若さに任せて投げていても問題は解決できないでしょう。
昨日のゲームでは、あまりコースを意識しすぎるのも効率が悪いように見えました。例えばベイスターズの今永がコーチからのアドバイスで「コーナーと高低」の意識から「高低だけ」の意識に変えてピッチングが良くなってきたという話をしていました。釜田には強いストレートがあります。この「割り切り」は試してみる価値があるよなあ、そんなことを考えながら観てました。
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20日に2ヶ月振りに一軍で登板するチャンスを貰いました。
— 釜田佳直/Yoshinao Kamata (@yoshinao1026) 2019年7月22日
4回までしか投げられませんでしたが0点に抑えることができ、チームの勝利に貢献できて良かったです。
後のことは考えず1人1人打者を全力で抑えることを心掛けました。
次回もこの心掛けを忘れず結果として長い回を投げられるように頑張ります。
イーグルスの得点パターン
攻撃陣は相手先発・和田の好投(巧投)になかなか得点できませんでした。その和田が5回裏に右太腿裏のアクシデントで急遽降板、このアクシデントを活かしたかったところでしたが、次の高橋にも抑え込まれました。チャンスが訪れたのは8回裏、ショート高田のイレギュラーによるエラーがキッカケでした。
この1チャンスを1番茂木、2番島内、3番浅村でようやく得点(1点)にしました。茂木の好走塁、島内のしぶとい繋のヒット、浅村の勝負強い犠牲フライ、イーグルス自慢の得点パターンです。特に理由はありませんが、浅村はやっぱり3番がいいように思いました...w。しっくり感が違います。
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下水流よ「らしく」を貫け...
気になったのは下水流。彼のバッティングに対するベンチの評価はかなり高いようですが、まだその良さがファンには見えません。昨日のゲーム、2打席目の見送り三振には愕然としてしまいました。
一本「らしい」当たりが出れば変わりそうな雰囲気はありますが、最初の頃に較べてだんだん小さくなっているようで心配です。もっとガツガツ、ブンブン行くべきです。それが彼の持ち味だと思っていますが勘違いでしょうかw。
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さいごに
ホークスはこれで6連敗ですか...。今シーズンはどこのチームも負けだすとそれが長く続く傾向にあるような気がします。ま、首位とのゲーム差が縮まるのは大歓迎ですがw。
ただ、さすがに王者ホークスと思わせるプレーもところどころで見せてくれましたよね。例えば7回表のホークスの攻撃。高田のセフティーバントといい、上林の送りバントといい、皆いとも簡単に成功させていました。鍛えられているなあ、と感じました。まるで甲子園の常連校を見ているようでしたw。
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