課題は立ち上がり
昨日のDeNA戦の先発は菊池保則とのトレードでカープから移籍した福井優也でした。
5イニング投げたようですが、失点は初回の2点だけでしたね。
先頭打者を四球で歩かせ、そこから銀次のエラーが絡んで1、3塁、次の犠飛で失点(1点め)。その次のタイムリーで失点(2点め)という内訳。
投球回 | 打者 | 球数 | 被安打 | 四死球 | 失点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
福井 | 5 | 18 | 57 | 3 | 2 | 2 |
2回以降はテンポよく切り抜けたようです。5回3安打2失点(自責点0)はまずまずの内容ではないでしょうか。課題は立ち上がり。
ゲーム後のコメントがユニークでした。
福井のゲーム後のコメントがユニークでした。
「僕は四球を出したり、よく分かんないボールを投げたりすることもあるけど、ダブルプレーだったり(で切り抜けて)、結果としてまとめたなと言われるのが持ち味。立ち上がりを修正して、もっとアピールしていきたい」
「よく分かんないボール」というのはどんなボールでしょう。ちょっと気になりました。カープファンの方の解説をお聞きしたいですw。
さて、「よく分かんないボール」のことはいずれ確認するとして、ここで注目したいのは上のコメントの意味です。これは、要するに「自分は勝負強い」ということを言いたかったのだと思いました。
福井の持ち味
誤解を恐れずに言っちゃうと、ピッチャーの投げるボールなんてボール自体の威力とか切れといったものは二の次です。それはあるに越したことはないです。強力な武器になるわけですから。
しかし、ピッチャーの良し悪しは、球威や球の切れで決まるわけではありません。というか、野球自体がそれを競うスポーツではありません。ピッチャーは勝ってナンボのポジション、ゲームを作ってナンボの役割です。
つまり「結果としてまとめたな」は(ピッチャーにとっての)最高の褒め言葉なのです。福井はその最高の褒め言葉を言われるのが(自分の)持ち味だとコメントしたわけです。これは心強いです。
この持ち味があるからこそ(これを持ち味と言える余裕(自信?)があるからこそ)、四球やよく分からないボールでピンチを招いても慌てずに落ち着いて対応できるのでしょう。
さいごに
福井優也の株は投げるたびに上がっています。開幕ローテに向かって一歩ずつ、一歩ずつ着実に近づいているように見えます。福井はイーグルスでもう一皮剥けそうな感じがします。