はじめに
昨日のDeNA戦。ライブでは観戦できなかったので、ネットの一球速報でチェック。
ライブで見ていないので、ゲームについては書きたい感想なども特にはありません。
なので、今回は先発で好投したらしい辛島航投手について、私が普段から持っていた彼に対するイメージ(印象)や今シーズンの彼への期待などについてつらつらと書いてみたいと思います。
あくまで私の個人的なイメージなので、辛島ファンの中にはまったく別のイメージや違った評価をされている方も多いとは思いますが、お気を悪くせずに「ふぅ〜ん、そんな感じ方もあるんだ...」くらいの感覚で読んでいただければと思います。
ルーキーと比較するのもなんですが...
- E7-1 De
まずは昨日のDeNA戦での成績です。4回1安打無失点はさすがのまとめ方だったと思います。
2番手で投げたルーキーの弓削と比較するとその差は一目瞭然です。同じ4イニングの結果でここまで違う......。
ま、ルーキーをプロ10年目の選手と比較するのはちょっと酷ではあるんですけどね...。
辛島の経験値、巧さを語るにはちょうどよい比較に思えたので出してみました。(´・ω・`)。
投球回 | 打者 | 球数 | 被安打 | 四死球 | |
---|---|---|---|---|---|
辛島 | 4 | 14 | 60 | 1 | 2 |
弓削 | 4 | 20 | 82 | 3 | 5 |
辛島のイメージは「地味だけど味がある」
辛島に対する私のイメージです。
- ゲームメイクが上手い
- 地方球場に強い
- 悪条件への適応力がある
- 淡々と自分のピッチングをしている
一言で言うと、辛島投手は「不思議なピッチャー」です。
強烈な個性があるわけでもないし、絶対的な信頼があるわけでもない。
これは彼が投げるボールの印象とも似ています。
驚くようなスピードボールを投げるわけでもないし、代名詞になるような変化球があるわけでもない......。
ただ、ゲームは作ります。...というか作れます。
絶対的な武器(ボール)は持ち合わせていないけど、持っている武器(ボール)を上手く操ってゲームは作るのです。
このゲームメイクの巧さこそが辛島の武器なのかもしれません。
プロ生活10年、二桁勝利こそありませんが、2012年、2014年、2017年と8勝をあげています。あと...
- なんだかんだ言って、先発ローテにはほぼ毎シーズン入ってきます。
- 貴重なサウスポーとして欠かせない存在になっています。
- ただ、「左のエース」と呼ばれることはありません。
ハッキリ言って、地味な存在です。
でも物足りなくはない。変な表現になってしまいますが、噛みごたえがあるピッチャーです。味がある...。
あと、これは私の個人的な感情の問題ですが、彼が打ち込まれても、何故か腹が立ちませんw。ここが不思議なところです。
辛島の場合は四死球で自滅するということがありません。「打ち込まれる」ことはありますが、それは辛島なりに勝負しての結果であることがほとんどです。
「逃げている」という印象を持ったことはこれまでに一度もありませんでした。
だからだと思います。ノックアウトされても「なにやってんだぁー」と罵声を浴びせる気にはなれない(気持ちにならない)。
則本の同級生としての期待w
さて、則本が右肘の手術で前半戦がほぼ絶望的という中で、(則本と)同級生である(同じ28歳という意味で)辛島にかかる期待と負担は今まで以上のものがあります。
過去10年間のプロ生活の中でいまだ二桁勝利のない辛島ですが、今シーズンこそは是非達成してほしいものです。それだけの経験と実力は十分に備えているはずですから。
則本の分まで...。今シーズンこそが最高のタイミングのような気がします。
おわりに
いろいろ書きましたが、一言で言うと、辛島は好きなピッチャーだということです。
辛島というピッチャーを知ったのはブラウン監督のときです。
中継ぎピッチャーとして活躍していたのが印象に残っています。
あのときはプロ2年目でした。若くて小柄で...。でも、どんなピンチの場面でも動じずに飄々(淡々)と投げて結果を出していたのが印象的でした。
辛島のピッチングを見て、ピッチャーにとっての「メンタルの強さ」は大きな武器なんだと再認識したのを覚えています。
あれから9年ですか...。辛島は立派な左の先発投手に育ちました。
しかし、同級生の則本がチームのエースと呼ばれることはあっても、辛島が左のエースと呼ばれることはありません。たぶん、これからもないでしょう。
辛島はたしかにエースではありません。でも、辛島は辛島です。どんな状況でも、どんな場面でも常に「辛島のピッチング」をしてくれる、それが辛島です。
昨日のゲーム後のコメントの中に「今(の段階)がピークではいけないので、更に上を目指して調整していきます。」みたいな部分がありました。
彼は相変わらずクールでした。(´・ω・`)