ドラフト指名選手の内訳
イーグルスのドラフトは育成を合わせると10人の指名となりました。内訳は投手6人(3位、4位、5位、8位、育成1位、育成2位)、捕手1人(2位)、内野手1人(6位)、外野手2人(1位、7位)です。
ドラフト前の戦力分析や報道などによると楽天の補強ポイントはショートとキャッチャーというのが定番でしたが、どうでしょう、蓋を開けてみたら1位指名は同じ野手でもショートではなく外野手でした。最初に指名した1位指名も大阪桐蔭の藤原くんでしたから、いずれにしても外野手にポイントを置いた指名だったわけですね。
キャッチャーはというと2位で太田くんを指名しました。これは嶋の後継者を意識した指名ということで、ま、常識的な(前評判どおりの)指名になったような気がします。
ショートの補強は?
で、気になるのは一番の補強ポイントであったはずのショートです。「あれ?、どうしちゃったの...」みたいな状況になっていませんか...ということなんですが、冒頭に内訳を書いたとおり内野手で指名したのは6位の渡辺佳明くんただ一人でした。
私もドラフト会議の前は金農の吉田くんを1位指名に推していました。ショートの補強がポイントだという分析に対しては「山崎や西巻がいるじゃないか」と反論(とまでは言いませんがw...)していたクチです。
でも、いざ、ドラフト会議が終わってみたら「内野手が6位指名の一人だけ」というのは、あまりにあっさりし過ぎじゃないかと逆に少し不安になってきたわけです。
大丈夫、渡辺佳明選手でガッチリ!
ところがどうでしょう。6位指名の渡辺佳明くん、いろいろ調べてみたら大学時代の実績が素晴らしいじゃないですか。本当に6位で指名できたの?そんな感じさえしてきました。
中日に指名された根尾くん、広島に指名された小園くん、高校生のスーパーショートに注目が集まっていましたが、渡辺くんも負けてませんよ。
渡辺佳明くんのプロフィールを改めて紹介してみたいと思いますw。
渡辺佳明選手のプロフィール
選手としての特徴を一言で言うと...
バットコントロールに優れた大学球界屈指のショート
高校時代
横浜高校時代は「一塁・5番」で甲子園に2度出場。同期に浅間大基、高濱祐仁(ともに現日ハム)のスター選手がいたため目立つ存在の選手ではありませんでした。どちらかというと、横浜高校の元監督、甲子園通算51勝を挙げた名将・渡辺元智氏との親子鷹ならぬ「祖父孫鷹」として注目を浴びることが多かったようです。
大学時代になって成長
ところが大学へ行って変わりました。堅実な守備を買われ、1年春からリーグ戦に出場します。そして、サードで2度、ショートで1度の計3回のベストナインに選ばれるまでになりました。大学日本代表には3年生のときから2年連続で選出されています。
で、この秋、東京六大学秋季リーグでは打率4割1分9厘を記録し首位打者になりました。リーグ戦通算88試合の打率は3割1分1厘です。
調査書が7球団から届いていたようですね。6位で指名できたのはラッキーだったと言えるのではないでしょうか。
www.washilog.com
さいごに
茂木のショートはおそらくないでしょう。これはなんとなくわかります。ショートが補強ポイントであることは誰の目にも明らかです。
で、今シーズンの終盤はルーキーの山崎と西巻が代わる代わるショートを守っていましたが、「これで(茂木の後は)大丈夫...」というところまでのアピールはできませんでした。
だからと言って、村林と三好ではバッティングの物足りなさが半端ないです。この2人はどうしても守備固め的な起用になってくるのかな、そんな感じがします。
身体的な面を考えると、西巻をセカンドに置いて、山崎と渡辺でショートのポジションを競わせるのが理想的な感じがしないでもありませんが、守備の安定感でいけば、やはりセカンド山崎がしっくりきます。セカンド山崎、ショート渡辺となると西巻が使えない、悩ましいところですw。
というわけで、外野には辰己くんが入って島内、田中、オコエらと熾烈なポジション争いを展開しそうだし、キャッチャーには太田くんが入って、堀内、石原らと嶋の後継者争いを展開しそうです。
結果的にはいいドラフトだったのではないでしょうか。来シーズンがかなり楽しみになってきました。...というところで今回は終わりますw。