マー君が「退団を決意した決め手」のようなことについてコメントしていたので、それについて思ったことを書いておく。
26日の退団発表後に初めて報道陣の取材に応じた格好で行われたやり取りの中で彼はこうコメントした。
「選手としてやっていく上で、やりがいをどれだけ感じられるかが一番大きい。そこを一番に考えていつも決断してきたので、たくさん考えたし、その中でこういう答えを出すことにしました」
球団から期待されていない、そう感じたことが一番だったという。
また、「提示金額が問題だったわけではない」として、2021年の楽天復帰の際には楽天より上のオファーを蹴って戻ってきたことを強調したらしい。あくまで「一番はやりがいを感じるところでやりたい」というのである。
石井SDは「戦力として期待している」と伝えたらしいが、マー君の心には響かなかったようだ。これまで数々の大物選手を落としてきた石井さんでも落とせなかった、ということになるw。
さすがの石井さんも、楽天復帰からの4年間の彼のピッチングを見て「戦力としての確信」を持てなかったのかもしれない。正直な人だから「本気度」は自ずと相手に伝わるのだろうw。
ま、当のマー君が4年間の自身の不甲斐ない成績に石井さんの評価を素直に受け止められなかったという部分もあるのではないか、そんな気もする。
こうなると言葉だけでは通じない。「期待」を別の形で示さなければならなくなるが、そうなるとやはり提示金額ということになるのかなあ。
安楽問題もあって、チーム内で「マー君の特別扱い」に対する不平不満はかなりヒートアップしていただろうと想像する。年俸総額がソフトバンク、巨人についで12球団中3位でありながら選手の満足度が最下位という状況を無視してでも「シーズン1勝もできなかったピッチャーに対して億を超える金額を現状維持で契約更改する」くらいの「特別扱い」をしないことには、マー君の心には響かないのかもしれない。
ただ、球団としてそれはしなかった。さすがにこれはやむを得ない判断ではなかったか。2年契約の後、毎年減額更新してはいたが、それでも通常の選手から見れば破格の契約であったはず。つまり「特別扱い」は十分にしてきたというのが球団の認識だろう。
球団とマー君の間の認識の違いを感じる。球団としては収益や経営がどうこうよりもチーム内の不平不満が限界に来ていたのではないか。安楽問題がなければまた違った展開もあったように思う。
ここはやはりマー君から歩み寄ってほしかった。「やりがいを感じるところでやりたい」というコメントは、復帰後のいろんな方面の「借り」をきっちり決着させてから言ってほしかったかな。
もちろん一番決着させてほしかったのは成績だった。そういう意味ではちょっと残念だったし、安楽問題の際に話題になっていたマー君の態度に関する違和感、認識のギャップを今回の退団コメントからもなんとなく感じてしまったというのが正直なところであるw。
私がファンだった田中将大がこのまま終わる選手だとは思わない。って、なんかすでに過去形で書いてしまってるんだけどw。
マー君が楽天を見限ったとすれば、私もそろそろマー君のファンを卒業する時期なのかもしれない。平石さんや嶋が楽天を去っていったときと似た空気になってきた。