わしろぐ

ちな鷲じいさんの身辺雑記です。

「認知症」の市民公開講座に参加してみた。

 昨日の朝は鳥海山の初冠雪が見られた。どうりで寒いはずである。朝の散歩も長袖の上にダウンを着てちょうど良いくらい。夏は長かったが、秋は本当に駆け足で過ぎていく感じがする。

 さて、日曜の午後の話。2社の医薬品会社が共催し市が後援した市民公開講座に行ってきた。先月だったと思うが、新聞の折込チラシが入っていて、それを見てすぐに申し込みした。テーマは「認知症の正しい理解・認知症のケアについて」、3部構成で約2時間の講座だった。

 今のところ母に具体的な兆候があるというわけではないが、知っていて損はないと思ったのと、いずれは自分自身も無関係ではなくなる、予防的なことで参考になる話が聴けるかもしれない、そんな期待があった。参加料も無料だったし...w。

 講義の詳細は省略するが、講座で一番言いたかったことは、たぶん「MCI(軽度認知障害)の段階で医師の診断を受けてほしい」ということだったろう。
 ここでいうMCIとは認知症の一歩手前の状態。認知症の症状が明らかになる前に「何かおかしい」「以前とはどこか違う」と感じる人は多いが、この段階で病院を受診する人は少ない。しかし、この段階で受診してほしい。そういうことだと理解した。

 MCIの段階での受診を勧めるのは、この段階であれば、原因に応じた対策により健康に戻る場合も多くなってきているから。研究も進んでいて、今では1年で16〜41%の人がMCIから健常者に戻るという報告もあるという。



 加齢による物忘れとMCIの違いは、例えば「体験したことの一部分を忘れる」のは一緒だが、加齢による物忘れの場合は「ヒントがあれば思い出す」のに対し、MCIの場合は「ヒントがあれば思い出すことが多い」という程度の違いらしい。母はMCIに該当する可能性があると思った。

 ちなみに65歳以上の約7人に1人が認知症で、約4人に1人がMCIまたは認知症と言われているとか。うわぁ、ますますやばいかも...。母親の心配ばかりもしていられない。自分自身が心配になってきたw。

 認知機能を維持させるポイントなどの話もあった。例えば、知的活動への取り組みとか社会的活動への参加とか。ま、これらは普通によく聴く内容だったりするのでここでは省略。

 ちょっと興味深かったのは、認知機能の改善を目的に新しいことを始めるのはあまり良くないということ。上手くやれずにかえって落ち込むことが多いらしい。それよりも「これまでやってきたこと」、「やれること」を続ける、継続することの方が効果的なのだそうだ。

 ペットの世話をしていたり、孫の世話をしている老人は認知症の発症率が低いという話にもビビッときたw。
 こっちに来てから私の散歩の相棒として犬を飼おうかと画策していたが、いざ飼おうという段になって母が難色を示し、そこから前に進んでいない。今回の認知症発症率データは使えるかもしれないw。

 話がそれた。 
 いただいてきた資料の中に「もの忘れ“めやす”リスト」なるチェック表が入っていた。合計19の質問に「変わらない2ポイント、多少悪くなった1ポイント、とても悪くなった0ポイント」で答えていくのだが、合計で24ポイント以下だった場合は「医師に要相談」というやつだ。

 ただ、怖くてまだやっていない。たぶん、やらない。それじゃだめじゃん...。やっぱりやるか...。