わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

渡辺直人ヘッドコーチの黒子ぶりが素晴らしい。

 「日本シリーズを仙台でやれたら最高」という嶋基宏のコメントが地元紙のニュースになっていた。懐かしい名前が出たなと思ったら、嶋ってヤクルトのヘッドコーチになっていたのだね。知らなかった。ヤクルトと楽天日本シリーズを戦えたらいいね、そういうことらしい。
「日本シリーズを仙台でやれたら最高」 嶋基宏(ヤクルトヘッドコーチ)<2013年楽天V戦士の今 球団創設20年インタビュー> | 河北新報オンライン

 嶋や西武の平石ヘッドコーチなどはいまだに楽天ファンの中で絶大な人気を誇っている。石井・前監督が不人気なのと実に対照的である。たしかに石井前監督がGMのときにこの2人は楽天を出ていった。「出ていった」というのはわたしの感覚で、楽天ファンの中には石井GMが2人を追い出したという捉え方をしている人がけっこう多い。不人気の原因にもなっている。ただ真相はわからない。なのでこの3人の関係に今はこれ以上触れないw。



 今回書きたかったのは他球団のヘッドコーチのことではない。楽天イーグルスのヘッドコーチ渡辺直人のことである(以下「ナオト」と書く)。今江監督に注目が集まっているのはいい。そしてヘッドコーチのナオトが目立っていないところがさらにいいと思っている。これはナオトが監督よりも目立たないようにと意識して動いているからのように見える。そこがナオトの偉いところ、大きいところである。ゲーム中のベンチを見ると、今江監督のそばにはナオトがいる。2人で話し込む場面もある。ナオトは黒子に徹しているのだ。そこがすばらしい。

 三木さんが一軍監督のときの野村克則ヘッドコーチは今のナオトとは真逆だった印象がある。ベンチでやたら動いていたが、おいおいどっちが監督か分からないぞ...と思った記憶がある。石井GMは野村のそういうところを買っていたフシがあるけれど、結果はご承知のとおりである。
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 楽天球団が提供している動画の中にヘッドコーチになってからのナオトに取材しているのがあった。その中でナオトは次のようなコメントをしている。

「監督の野球、監督のチームなのでそれを理解してコーチ・選手へしっかりおろせるように橋渡し役をやっていけたらいい。」

 監督を支えることに全力投球という感じ。ナオトは現役時代から選手たちの兄貴分だった。人望が厚く彼を慕っている後輩選手は多い。彼なら今江監督と選手たちとの良い橋渡し役になってくれるはずである。

 余談になるが、上の嶋ヘッドコーチのインタビュー記事を読んでいて、「あれ?、監督のことがどこにも出てこないけど...」と気になった。理想のヘッドコーチ像についても聞かれているんだけどね。出てこない。ま、「選手ファースト」ということなんだろう。
 ナオトの場合はちょっと違う。ナオトはあくまで「監督ファースト」だ。ただ、選手の声もしっかり聞いて監督へあげていく、そして監督と一緒にチームを良くしていく、強くしていく、そういうスタンスである。