わしろぐ

ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

渡辺翔太が侍Jでパーフェクトデビュー

 侍Jの欧州代表戦は第2戦。「今日こそ出るだろう」とテレビの前につくと、なんと先発は大学生の金丸。今回の侍には大学生が4人選ばれている。野手から2人、投手から2人。しかし、これには正直最初からすごく違和感があった。書けば長くなるので、それについてはまた別の機会に書く。 
 さて、ブログタイトルに「パーフェクトデビュー」と書いたが、この日の侍ピッチャー陣は全員が揃ってパーフェクト、つまりパーフェクトリレーだったのだ。大学選抜の金丸夢斗が先発し、その後中村優斗(大学選抜)、松山晋也(中日)、渡辺翔太(楽天)、隅田知一郎(西武)、種市 篤暉(ロッテ)と継投した。
 それにしても凄いプレッシャーだったと思う。パーフェクトリレーでバトンを受け取ったというのはもちろんあるが、その先頭ランナーと第2走者が同じ初選出、しかも現役大学生ときた。プロ2年目、プロから選出された渡辺翔太としては絶対に下手なピッチングができないと思ったはずだ。さぁ、そんなプレッシャーのかかる継投の中で渡辺翔太はどんなピッチングを見せてくれるか。どきどきしながら見守った。


先頭打者

 6球要した。さすがにパームボールは投げていない。ストレートとカットボールでカウントを整え最後は三振だった。ストレートは150キロ出ていた。見た目にも切れがあったから調子は良かったと思う。

2人め

 1アウトを取って落ち着いたか。ここからパームボールを使い始める。ただ、初球、2球目とそのパームボールがボール。初球は高めに、2球めは低めにそれぞれ大きく外れた。カットボールで空振りを取るとストレートでフライに打ち取った。

3人め

 3人めになってようやくパームが操れてきた。初球149キロのストレートで空振り、2球めは129キロのパームボールがボール。3球め、4球めとパームボールを続け1ボール2ストライクと追い込んでから最後はスライダーで空振り三振だった。

 さすがのパームボーラーも2アウトまではかなり緊張している様子が見えた。しかし、そこから崩れなかったのは昨年の経験が生きていたのかもしれない。1イニングたった3人の打者との対戦だったが、パームボールの効果も試すことができた。何よりトップチームのマウンドでいつもどおりに操れたことの自信は大きい。渡辺翔太の今回の侍J入りは収穫が多かったと思う。

 渡辺翔太の好投は大いに喜んでいるのだが、そのあとの隅田(西武)、種市(ロッテ)の2人の好投は複雑だ。どんどんプレッシャーの度合いが高まる中でそれぞれ2イニングずつ、これまた見事なパーフェクトピッチングにまとめてみせた。シーズン中はこの2人がさらに手強くなりそうで泣けてくる。