わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

試練は続くよどこまでも...。

 観戦日誌を書いてて辛くなってくるゲームというのがある。ちょうど昨日の敗戦のようなゲームがそれだ。勝ちゲームが自滅から負けゲームになってしまう、そんなゲーム。雀鬼会桜井章一が「負けの99%は自滅だ」と言っていた。自滅じゃない負けがたった1%しかないとは思えないが、昨日のゲームはたしかに自滅だったな。

 0−0で迎えた8回裏に味方がようやく2得点し最終回を迎えた。この回を抑えれば今江監督の初の連勝となる展開だった。マウンドは宮森。鈴木ソラと並んで今シーズン「やってもらわなきゃ困る」投手の筆頭格の投手なんだが、そういう投手のときに限ってなぜかいろいろ起こる。野球の神様が試練を用意しているかのような展開になるから不思議だ。
 宮森は先頭をヒットで出塁させるが、次の打者を空振り三振に打ち取り、これで嫌な流れをとりあえず断ち切ったかに見えた。ところが、その次の打者のサードゴロをサードのユキヤがまさかのセカンド悪送球。「5−4−3のゲッツーでゲームセット」となるところをたちまち「1アウト1、3塁」の大ピンチにした。野球にはこれがあるからこわい。



 途中からサードに入っていたユキヤはそれまでは守備でもいいプレーを見せていたのだ。まさにユキヤへの試練、そしてそれは宮森への試練へと伝播していく。
 野手のエラーがあったときにそれを投手が失点に結び付けないことで野手とピッチャーの信頼関係ができていくなどとよく言われるが、宮森にはまだそこまでの地力はなかった。連打でたちまち逆転された。ユキヤが最も怖れていた展開になってしまった。
 こういう展開になったときに人間力がモロに出る。タフでないと悪い流れに抗えない、ずるずるとその流れに飲み込まれてしまうのである。あの場面の宮森は責められないだろう。しかしあそこを切り抜けていたら宮森は一皮むけていた...とは思う。野手に信頼され、大きな自信になっていたはず。それが残念でならない。
 宮森と鈴木ソラには試練の連続である。どっちもこのまま沈むことは許されない。きっと這い上がってきてほしい。

 ほかに気になった選手といえば、けっこうチャンスで打席が回ってきていたがまったく結果を出せなかった太田光だろうか。倉敷が地元だったはず。少しはいいところを見せて欲しかった。ちょっと波がありすぎ。
 あと先発の岸はまったく問題(心配)なし。このまま開幕まで勝手(自由)にどうぞという感じ。古謝も強いボールを投げていた。開幕ローテも見えてきたんじゃないか。吉川も思っていた以上に良かった。