わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

CS消滅

ゲームを観ながら、いろいろ書いていたが、敗戦が決まって、一度ぜんぶ消した。書き直し...。というか、書きたいことが変わった。

一昨日の敗戦で自力でのCS参戦の可能性は消滅したが、残り3試合、とりあえず負けずに行けば、ライオンズの戦績次第ではギリギリ参戦の可能性を残していた。

ところが、その最初のゲームで、残された可能性も消してしまった。いわゆる自滅というヤツだ。

先発の瀧中が初回から4失点のビハインドスタート、これも誤算だったが、初回ノックアウトの瀧中を2回から救援した「困ったときのソラ」がゲームを建て直すと、味方もこれに応えて3回までに追いついき、さぁ、後半で勝ち越すぞ...となっていたところの5回表にソラからスイッチした安楽が失点、これが誤算だった。で、この5回の失点が決勝点、CSの目は消えた。

一つのゲームで2つのビハインドスタート(プレーボールの初回、後半戦の5回)はさすがに重い。ただ、この「ビハインドスタート」はある意味、今シーズンのイーグルスを象徴していたようにも思う。

ホームゲームだと守備からスタートするのだが、今シーズンのイーグルスは、先発が大量失点からのスタートにしてしまうケースがけっこうあった。攻撃の出鼻をいきなりくじく展開にしてしまうということもあるし、先発を援護する以前に、壊れたゲームを元に戻す仕事から始まるわけで、これはかなりのハードワークである。ホームゲームが逆に仇になっていたな...、そんな展開のゲームが多かった。

で、先発の瀧中がやはりこれにハマった。昨シーズンは「Mr.安定感」と石井監督に呼ばせるマウンドで二桁勝利をあげた瀧中だったが、今シーズンはとうとう最後まで「らしさ」が出せなかったね。「投手の繊細なところ」がモロに出てしまったシーズンだった。ざんねん...。

そして、安楽。今シーズンはポテンシャル的に限界のようなものを感じさせたシーズンだった。勤続疲労的な身体の衰えというか球威自体の衰えのようなものを感じさせるマウンドが多かった。だいじょうぶか...。

瀧中はシーズン終盤のローテからすると、やむを得ない面もあったが、あそこの安楽はどうだったろう、とか思ってしまう。ま、瀧中の初回ノックアウト自体が大誤算であったから、あそこの安楽もやむを得なかったというのはあるか...。

ただ、攻撃では浅村に代走を出すなどなりふり構わないところを見せた割には、投手リレーで松井裕樹を使わずにCSを完全消滅させてしまったのだから後味の悪さは残った。

今シーズンのイーグルスの選手起用にはこの手のチグハグ感を感じることがときどきあった。出し遅れ(惜しみ)とか、タイミングの遅れみたいな感覚である。ま、これもタラレバだと言ってしまえばそれまでなんだが。

あと、新戦力の(定着の)印象が弱かったというのもある。もちろん、宮森、ソラといった顔ぶれは浮かぶが、肝心なところはベテラン(昨シーズンの実績)頼みになっていた印象だ。ま、これはセオリーなのかもしれない。いかんいかん、この感想には昨日の瀧中、安楽のバイアスがあるな...。

ただ「隣の芝生は青く見える」からなのか、ほかの上位チームではけっこうラッキーボーイ的な選手(助っ人も含めて)の活躍があったように感じるのは事実。

今シーズンも残り2試合。涌井と最後は田中も行けると思うが、この2人の登板試合が消化試合になるとは思わなかった...。