わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

岡田監督の一問一答は参考になるから残しておくよ...w。




 阪神の岡田監督が17日の楽天との練習試合について記者のインタビューに答えている記事を読んだ。その一問一答に岡田節というの?、炸裂していて面白いよねえ...。いつも思うんだけど、岡田監督の話はシンプルで明快。それに選手たちをとにかくよく見ている。で、歯に衣着せぬ表現で岡田理論を繰り出すのだが、おそらくは阪神の各選手たちに伝わることを意識した「(監督からの)発信」手段だと思う。内容的には他球団の選手たちが聞いても実に参考になる。

 岡田監督は以前にも若手選手たちに向けて「アピールするな」とコメントして話題になっていた。自分のポテンシャル以上のことをやろうとすると怪我の元だ、必要ない。監督、コーチはちゃんと見ているから自分の今の状態をしっかり見せてくれ…というメッセージだったと記憶している。ま、これはどこの球団も一緒とまでは言えないかも。岡田監督ならではかもしれない。
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 うちとの練習試合についての一問一答に戻る。例えばこんなやりとりがあった。もちろん出てくる選手名は阪神の選手なのであしからずw。育成ドラ2の福島の9回表のセンター守備で、右中間ヒットの打者走者を一塁で止めたことをとても褒めていた。1点差で2、3塁になるのと、1、3塁で止めるのとでは大きな違いだというわけだ。
 また、8回裏の0アウト2、3塁で空振り三振した井上と次の打席でファーストゴロで追加点をあげた小幡との比較で、井上については「ヒットを打つのがアピールと勘違いしてるんよな...」「チームの勝利をアピールしたらええんや」と。
 一方の小幡については「おお、ゴロ打ちにいったよな。その前のファウルで、自分が左打者やから特に分かるやん、スタートが。ギャンブルでくるって分かってるんやから」という具合。
 記者が「そういうことができる選手が1軍に残る...」と水を向けると、待ってましたとばかりに岡田監督のアドバイスは続いた。以下箇条書きで残す。

  • ホームラン、ヒットがアピールと思ってるんやろうなあ。その辺がなあ、やっぱ野球勘とか、勉強せなあかんところよな
  • 一番あかんねん。(サインが)スチールなのに、1ボールからヒット打ちにいってしまうというな...
  • スチールのサイン出てるんよ。それを初球ポンと打ち上げてしまう。
  • アピールいうのは、1球ストライクを見送れるのがチームに対してのアピールよ。
  • スチールが出てるのが分かってるなら、そこで見送るのがチームに対してのアピールよ。1球チームのために我慢したってのがアピールやん。
  • ネクストにおってランナーが走ったの見えてるやろ。それでまたスチールのサイン出たら、普通待つけどな。
  • もう『ヒット打ちたい、ヒット打ちたい』でなあ。そんなん何のアピールにもならん。一番チームに対してマイナスやろ。あんなん、シーズンやったら大変やで。
  • 1ストライク増えるだけやんか、そこまで犠牲じゃないよ。1ストライクから待って2ストライクに追い込まれるのは、ある程度犠牲かも分からないけど。ファーストストライク見送っても、何の犠牲にもならんと思うけどな。そのぐらい余裕がないとな

ってな感じだ。

 インタビューした記者がうまく引き出しているというのもあるが、岡田監督のことだから、それにうまく乗っかって自軍の若手選手らへアドバイスしているわけだ。岡田阪神はまだまだ強くなるな。
 楽天の若い選手たちも他所の監督だからと無関心でいるのは勿体ない。岡田監督の一問一答には注目しててほしいね。一軍への道がぐっと広がるからw。