気持ちに余裕がなくなっていたせいだろう、ここしばらくの朝のルーチンの1つに変化があった。その1つとは、モーニングコーヒーを淹れること。先日、カミさんから「最近、朝のコーヒー淹れてくれないのね...」と言われ、そういえば淹れてないなあと気づいた。数ヶ月前までは朝食後のモーニーングコーヒーを欠かさなかったが、いつのまにか飲まなくなった。コーヒーが嫌いになったとかではない、コーヒーを淹れる気持ちの余裕のようなものがなくなっていたのだと思う。たぶん...。
お水をコンロにかけお湯を沸かす、その間、2杯分の豆を手動のミルに入れてガリガリガリ...、それをドリッパーに入れてお湯の沸くのをしばし待つ。お湯が湧いたらケトルに移し替えお湯を落ち着かせる。そしてドリッパーに静かに注ぐ。できあがったコーヒーはちょうど2杯ぶん。これをカミさんと一緒に飲む。コーヒーを飲むのも大事だが、それ以上に「コーヒーを淹れる」一連の作業が重要だった。
気持ちに余裕がなくなっていたのは、新しい仕事が始まったからである。仕事の内容も、周囲の人間関係も変わり、どこかで気負っていた。年甲斐もなくプレッシャーみたいなものがあったのかもしれない。わたしはけっこうデリケートな性格なのだw。
「いかんいかん」と無理してルーチンを戻すのも何か違うような気がする。自然にやりたくなってやる、気づいたらやっていた、そういう状態に戻らなければ意味がない。ただこの場合は「逆転の発想」もあるか。ルーチンをとにかく以前のようにやってみて、そして忘れていた気持ちの余裕を取り戻すというパターン。アレコレ考えずにやってみよう。というか、そういう気持ちになっている時点で戻りつつあるのかも。