レギュラーシーズンとCSなどの短期決戦とはやはり別物なのか。レギュラーシーズンの戦績では15ゲーム差をつけてブッチギリの優勝を決めたオリックスだったが、ロッテとのCSファイナルはそこまでのゲーム差を感じさせない接戦が続いていた。セ・リーグは阪神が3連勝で一足先に日本シリーズ行きを決め、パ・リーグはオリックスが3勝1敗と王手をかけ、昨日の第4戦を迎えた。
B3−2M
その第4戦。オリックスが日本シリーズ行きを決めるのか、ロッテが食い下がるのか。オリックスの先発は予定どおりの宮城で、ロッテは佐々木朗希という予想もあったが、けっきょく種市を持ってきた。
宮城は6回76球という球数からも分かるように、今シーズン最高と言ってもいいくらいの内容で、6回無失点でマウンドを降りた。一方のロッテ先発・種市は立ち上がりがどうこうという言う間もなく2番西野への四球の後に森の2ランで先制され、結果的にこれが最後まで効いた。
宮城がマウンドを降りたあとの終盤にロッテは藤原とポランコのソロで1点差まで詰め寄るも、最後は追いつくことができなかった。
CSファイナルはすべて接戦の好ゲームとなったが、だからといって「オリックスとロッテの力差はそこまでなかった」などと言うつもりはない。やはり接戦を制し続けたオリックスが1枚も2枚も上だったと見るべきだろうな。野村監督も言っていた。「強いチームは、勝つ時は接戦、負ける時は大敗。弱いチームは、その逆...」。ロッテはファーストステージの勢いでなんとか1勝は拾えた、そんな感じがしないでもない。オリックスの15ゲーム差は伊達じゃなかったということだろう。
さぁ、日本シリーズは関西シリーズ。どちらかというと東側に属するファンとしては「勝手にやりなさい...」と突き放したいところだが、プロ野球ファンとしては、これを観ないわけにはいかない。どちらもレギュラーシーズンをブッチギリで走り抜けたチーム同士。いったい「どっちが強いんだ?」とプロ野球ファンならずとも気になるところだ。関西のチーム同士、応援合戦も見ものである。
わたしはもちろん、パ・リーグ代表のオリックスを応援するわけだが、心配なのは好調だった紅林と杉本の2人にアクシデントがあったこと。杉本は昨日のゲーム中、打った後に1塁まで走れなくなり交代、紅林はゲーム前の打撃練習中のアクシデントでスタメンからも外れた。2人が日本シリーズに間に合わないようだと、こりゃあオリックスにとってかなり痛い。
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