B6−3E
田中に次はあるんかぁ...
田中が3回もたずにノックアウトだなって、なんか見てはいけないものを見てしまった感じ。「台無しにしてしまった」とコメントした前回登板から中8日、荘司との順番も入れ替えて、相手ピッチャーが今季未勝利のルーキーピッチャーのところにぶつけてきたのはいいが、そのルーキーピッチャーよりも先にマウンドを降りてしまった。相当、重症である。
修正がきくような内容なら不満をねちねち並べて最後に大カーツ(喝)を一発入れて次に期待するところなんだが、とてもそんな雰囲気に見えなかった。なんか「長い間、お疲れ様...」と送り出してやらなければならないような、マウンドを降りる後ろ姿がとても淋しそうに見えたのだった。
今の田中の唯一の武器は制球力である。正確な制球力があってこそ、多彩な変化球は生き、これまでの経験が生きてくる。それがシン・マー君のピッチングスタイルになっていたはずが、その制球力が立ち上がりから不安定ではもう話にならない。
初回、先頭の中川をいきなり死球で出塁させたときは嫌な予感がしたけれど、それがまんまと的中してしまった。2回までに3失点。2回裏はあわやビッグイニングになるかという展開だったが、運にも助けられ2失点で食い止めた。森の強烈なサードライナーをサード小深田がキャッチ、そのままベースを踏んでwプレーにしたアレだ。あれが抜けていたらさらに3点入っていたろう。2回でいきなり0−5になるところだった。
しかし、運だけで力の差をいつまでもカバーできるはずもなく、3回には2回の取りこぼしをしっかり回収され、結局0−5となったところでベンチからタオルが投げ込まれた。3回もたずにノックアウトである。とうとうこの日が来たか......。
最近の田中は、打たれだすと止まらない。しかも長打が多い。これではきびしい。2試合連続で修正できなかったことなんてこれまであっただろうか。これはもう修正する云々という以前の問題ではないのか。それはつまりなんだ...。この先はあまり言いたくない。
おまかせ采配でゲッツーの山
田中がこんな状態の中、攻撃陣は攻撃陣で田中に輪をかけたようなちぐはくな攻撃を続けた。4回までの攻撃で4回のゲッツーって、空いた口が塞がらない。もうチャンスを作っては消し(1回)、作っては消し(2回)、作っては消し(3回)、作っては消し....(これで4回か...)って、これもまた観ていて呆れてしまった。情けなくなった。これだけストレスのたまる攻撃もそうそうない。
相手ピッチャーは今季未勝利のルーキーピッチャーだというのに、自分のところのピッチャーを助けずに相手ピッチャーばかりを助けてどうするよ、まったく....。ベンチもベンチ。毎度選手任せの無策で、なんの手も打たず(打てず)、ずるずると行くばかり...。
...とか思っていたら、4回めとなる浅村のゲッツーのあとの岡島のタイムリーが流れを変えた。ここから3連打で一気に3点返す。が、ここまでだったな。4回途中、マウンドからようやくルーキーピッチャーを引きずり下ろしたところまでは良かったが、そのあとを受けたオリックスリリーフ陣からヒットをたった1本しか打てなかった。完全な力負けだ。
ホークスとロッテは勝った。これでゲーム差は2.5と4.5に広がった。このまま行けば、今日からのホークスとの2連戦で今シーズンの行方はほぼ決まる感じだ...。