E6−5L
なんだかんだ言っても「連勝」です。
ロッテが首位ホークス相手に勝ち続けていますので、こっちも負けるわけにはいきません。ホークスの首位はかなり固い線なので、ここは2位ねらい。ロッテとの競り合いですな。
さて、先発の塩見。5回87球6被安打3失点で勝利投手になりました。塩見はこれでいいです。というか、これが塩見です。チームも塩見にはこういうピッチングを求めているのだと思います。
塩見のどこがいいか。
- 立ち上がりがいい。
- すぐに修正できる。(ゲームを壊さない)
- 修正後は粘り強く投げられる。
ま、こんな感じでしょうか。
立ち上がりいい
初回に3番吉田正尚まで回る打順でしたが3人でピシャリと抑えます。こうなると味方の攻撃陣も気分よく発進できますね。ま、結果論にはなってしまいますが、今回も初回の裏の攻撃でバッチリ2点先制しました。
すぐに修正できる(ゲームを壊さない)。
得点した次の2回表にすぐさま3失点で逆転されたのはどうかと思いますが、塩見の場合は自滅型ではなく、相手に連打されての失点です。塩見がときどき「大胆に行き過ぎた」などとコメントするときがありますが、自分なりのピッチングで勝負して打たれているわけで、テンポ自体を悪くすることはありません。味方打線も「援護せねば」という気になります。
で、塩見は塩見で徐々に修正しながらゲームは壊しませんので、味方もいずれ逆転するという展開。
修正後は粘り強く投げられる。
味方が逆転すると、すぐその裏に失点しまうピッチャーもいますが、塩見の場合は修正したらそこから粘り強く投げてくれます。「攻撃の腰を折らない」、ここが大事なポイントですな。
5回87球での降板はちょっと早いかなとも思いましたが、ベンチは塩見に勝利投手の権利が付いたところでスイッチしましたね。塩見の打たれはするけど、その後の丁寧な安定したピッチングは後続のピッチャーにも良いリズムを与えます。安楽、宋といい感じでリレーできました。こうなるとあとは牧田、ブセニッツの必勝リレーに任せるだけです。
塩見のまとめ
塩見のピッチングのイメージはこんなもんです。これ以上でもないし、これ以下でもない。野手は塩見のゲームメイクがほぼほぼ分かっていて(その)分かっている感覚でゲームに入っていける。なので落ち着いてゲーム(攻撃)に集中できる、そんな感じがします。変な例えになるかもしれませんが、「おいおいそうなるかよ」とか「エッ、どうしちゃったの?」ということが少ない。ほぼイメージどおり、ギャップが少ない、そこが塩見の持ち味です。さぁ、今日は塩見。4、5点の勝負だな...みたいな。で、これはこれで有りだし、いいと思うのです。
今回は牧田が8回
今回は牧田が8回で宋が7回を担当しました。前回も書きましたが、ベンチは相手チームの大砲には牧田と決めているのでしょう。
牧田であれば、
- 相手打者に呑まれることがない
- 経験豊富な投球術でタイミングを外せる(長打にならない)
という厚い信頼があるから。
今回も8回に吉田、ジョーンズといったところの打順がありました。で、牧田はこのベンチの期待をほとんど裏切りません。すごいです。
ブセニッツは不動
9回ブセニッツは不動です。今回も1点差まで追い上げられてヒヤリとしましたが、今のブセニッツの良いところはぎりぎり踏ん張れる「気持ちの強さ」ですね(残念ながら森原にはそこが決定的に不足している。)。
- 前日は黒川のエラーで簡単に終わらなかったし、
- 今回は3点リードで始まったけど、1点差まで追い上げられるという展開になりました。
いくつかの修羅場をくぐってきていますが、ひとつひとつ見事にクリアしていますね。いずれ今よりももっとタフになって(安定して)くると思いますね。クローザーって担当させるというよりは、資質のある者がだんだんなっていくものかもしれません。
新人王は伊達じゃない
最後に田中カズキ。今回も2本のホームランで目立ってましたね。泳ぎながらのレフトスタンドへのホームラン。あのパンチ力はカズキの魅力です。伊達に新人王を獲った選手でないことをようやくアピールできるまでに復調しました。
さぁ、今日は福井が先発。そろそろ福井に勝ちをつけないと、当の福井は良くてもファンは許せません。特に福井ファンがw。