Bs3−5E
相手の拙攻に助けられたゲーム。
楽天相手だといつもチームが変わったかのように強くなるオリックスだが、このカードは珍しくその本領を発揮していない。空回りしていた感じである。
昨日のゲームも安打数は楽天の9に対し14だったにもかかわらず、楽天が5得点でオリックスが3得点。オリックスは満塁のチャンスも結構あった。が、ことごとく得点に結び付けられず。あれは楽天ピッチャーの踏ん張りというよりはオリックス攻撃陣の踏ん張りが届かなかったという感じである。
ということで、勝つには勝ったけど、昨日投げた楽天ピッチャーはそこまで良くはなかった。というか、いろいろ粗(あら)も見えていた。今のオリックスだから事なきを得た印象である。以下気づいたことなど。
先発の石橋から。
完全にショートスターター。率直に言うと、石橋よりも良いピッチャーがファームにはいないのかな本当に…という感じ。ただ、残り試合が少なくなってきた今、一つもゲームを落とせない状況なのも分かる。ある程度の実績と状態を見極めての石橋起用なんだろうけど、それでもなんか複雑だ。
それにしても石橋のマウンドの忙しないこと忙しないこと...。まるで「早送りの動画」を見ているようだった。もっと落ち着いて投げたらいいと思うのだが。投げるたびにユニホームの肩のあたりをつまんだり、ロジンを手にとったり、ピッチング前のひとつひとつの動作多いし、素早くて落ち着かない。いやあ忙しいマウンドだなあといつも思う。
7回松井裕樹、8回牧田和久、9回ブセニッツというのが今の必勝リレーになっている。
ただ、3点リードくらいだと松井裕樹とブセニッツではかなり不安だ。安心して見ていられるのは8回の牧田だけ。
牧田はどんな状況になってもパフォーマンスがほとんど変わらない。というか、悪いなりにやりくりする適応力があるのだな。つまり、いつでも自分のペースでピッチングしている感じだ。そこらへんは先発の涌井も同じだよね。あれこそがプロフェッショナル。
今まではそこまで感じなかったけど、 DJ.ジョンソンは、全体的にボールが高いなあ。
高めで空振りを取る場面もあるが、好打者にはそうそういつまでも通じない感じ。
それから、ランナー背負うと微妙にピッチングのトーンが落ちるようなところがあって、気になってきた。テクニカルなのかメンタルなのか、そこはまだよくわからない。
池田は制球がだいぶ安定してきたと感じる。
ただ、打者に対する「圧」がちょっと足りないよね。普通に美味しいけど、できればもう少しインパクトがほしいラーメンのような。連打されると歯止めが効かなくなる脆さもある。
その点、寺岡はいい感じに安定感が出てきた。
自信も出てきたようで安心感も備わってきている。自分で強心臓が長所というだけの雰囲気も出てきた。
あと、 酒居は昨シーズンの辛島に似た印象だ。
ピッチングのスタイルが似ているのだろうね、たぶん。状況によってピッチングがぶれない安定感が魅力だ。
今日の先発はルーキーの瀧中。
で、相手の宮城もルーキー。しかも高卒ルーキー。なので負けるわけにはいかない。けど、正直、宮城のピッチングは楽しみ。で、うちの高卒ルーキーたちは何している?というところへまた戻ってしまうのだなあw。
佐々木や奥川よりも早く出てきた、その仕上がり状態に注目したい。もちろん、瀧中の修正(調整)能力にも。