F4−0E
松井らしい「ピッチング」
楽天の先発は松井裕樹。
投げるボール一球一球はまさに一級品(のときもあるの)ですが、「先発ピッチャーのピンチング」として見ると...
- まとまりがない(というか)
- 安定しない(というか)
- 落ち着きがない(というか)
...要するに先発ピッチャーのピッチングではない。何度も言うようだけど...。
キックボクシングのチャンピオンにサッカーをやらせているような、相撲の横綱にラクビーをやらせているような、そんな違和感。
- 「君、いい蹴りしているね、サッカーやってみない。」
- 「君の当たりは一級品だね、ラクビーやらせたら面白そう。」
サッカー選手になり切れてない。ラガーマンになり切れてない。
野球の勝敗やゲーム展開は「流れ」に大きく左右されます。ゲームをスタートさせるピッチングというプレーはまさにそのイニングの「流れ」を作る大きなプレー。中でも「先発」はゲーム全体の「流れ」を左右します。よく言われる「ゲームを作る」は、ゲームの「流れ」を作ること。まさに先発ピッチャーの大事な役割ですな。
ビジターゲームなので、相手先発のピッチングを見てから松井のピッチングを見ることになるわけですが、あらためて両者のピッチングを比べてみると同じポジション(先発)のプレーヤーとはとても思えないのでした。
松井らしい「立ち上がり」
特にこのゲームの初回。
先頭の大田を内安打で出塁させると、牽制悪送球でたちまち0アウト3塁というピンチにしてしまいます。内安打があれよあれよという間に3ベースという展開。そして連続タイムリーを打たれ、あららの2失点。
- 相手チームを初回からイケイケムードに盛り上げ
- 味方の戦意をいきなり削いでしまう
まさに松井らしい「立ち上がり」でした。日ハムの各バッターはそれぞれ皆嫌らしいです。前回のロッテ戦のようにはなかなかいきませんな。
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おわりに
- 松井の7回94球5被安打6奪三振1四死球4失点という数字は先発として最低限の仕事はしたようにも見えるけど。
- 攻撃陣の1安打無得点という数字はあまりにも淋しい仕事のようにも見えるけど。
これをはたして「松井の力投を援護できず」と見るのか、「松井のピッチングでは攻撃陣が波に乗れない」と見るのか。ま、どっちもどっちでしょう。数字的にはまとまってきたけどゲームは(ぜんぜん)作れていない、松井の今のピッチングはまだそんなレベルです。
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ただ、こんな感想を持つシーンもありました。備忘録として。
たしかに松井はテンポを意識しているようだ。
— 上杉麟太郎 (@rintaro49) September 3, 2020
ロッテが勝ち、ソフトバンクも勝ちました。ソフトバンクはしょうがないとして、ロッテはどうしちゃったのでしょう。
オリックスは楽天戦になるといきなり別のチームと化してしまい、不思議と優位に立ってしまうところがある。この後も心配の種は尽きません...。