M0−8E
少し前の内田であれば、満塁のチャンスに打席が回ってきたりしたら「ここで結果を出さなくては...」とばかりに空回りして、結局凡退という結果に終わっていたはずです。ところが、今やどうでしょう。変に気負うこともなく、一振りでホームランにしちゃいます。つまり満塁ホームラン。
2戦連続のホームランで、これが今季2度めのグランドスラム。しかも初回に飛び出しました。
鈴木大地と茂木を塁に置き4番の浅村が凡退、2アウトから島内のタイムリーでまずは1点先制、次のロメロが死球で歩いて満塁の場面でした。初回にいきなりの5得点は先発の塩見にはこれ以上ないプレゼントになりましたね。
内田は7月19日の西武戦で打った満塁弾で完全に一皮むけました。チャンスで打てる自信が出来たし、周りの期待に応えたという実績が変なプレッシャーから解放してくれました。今季すでに5号のホームラン、今までの内田とは明らかに違ってきました。内田靖人、7年目にしてようやく開花の兆し。大輪の花になるかどうかはこれからの起用しだいですな。
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さて、初回に大量援護を受けた先発の塩見でしたが、先頭打者を出塁させる場面も多く、ノリの悪さと超繊細さの見える不安定な立ち上がりでした。wプレーに助けられましたね。大量リードに守られての7回無失点ゲームとなりました。
2回裏の先頭打者・井上晴哉をセンターフライに打ち取るも辰己が珍しく落球して2ベースにしてしまいます。このあとの中村奨吾を四球で歩かせたあたりが動揺だったのか、嫌な展開になるのを嫌った警戒感だったのかは分かりません。「不安な塩見」になりかけましたが、レアードをゲッツーに打ち取りかろうじて立ち直りました。あそこがこのゲームで塩見の一番危うかったところです。6回の追加点3も大きかった。8点リードがあったことで7回もピシャリと投げきりました。
8回、9回はシャギワが投げましたが、8点リードにしてはやや余裕のないピッチングに見えました。僅差でマウンドへ送り出すにはまだ少し心配なピッチャーです。ま、他のリリーフ陣をとりあえずは休ませることができました。当分はそういう役割になりそう。
あと、キャッチャーの足立。塩見の専属キャッチャーという位置を確立したわけですが、この日はリードだけでなく、バッティングも良かったですね。嶋を思い出させるいい感じの右打ちが光っていました。ランナーもたしか一人刺していたし。このぶんだと、則本のときも声がかかる可能性が出てきたんじゃないですか。
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さて、今日は福井が先発のようです。この人の場合は独り相撲にならずに一人ひとり丁寧に投げていけるかがカギですね。そうすれば、今の攻撃陣ならビッグなプレゼントを早い回にしてくれるはずです。くれぐれも自滅だけはしないように。それだけ…。