わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

内田の満塁ホームランで逆転、しかも師匠・浅村の同点タイムリーに続いての打席でした。ゲームに勝ったこと以上に内田の化けるキッカケとしての意味が大きいですな。

E9−5L

先発の岸を2回1/3、球数は64球でしたが、スパッと降板させるところが三木野球の良いところです。主力ピッチャーのプライドとか体面とかを一切(というと言いすぎかもしれませんが...)考えない。ゲームの流れや相手バッターとの相性などから他の選択肢に勝利への可能性があるなら躊躇なく代えてくる。それが三木野球です。

岸の後を受けたのは安楽でしたが、前回の弓削のときと同様に「第2先発」のスタイルを三木監督は選択しました。
岸にとっては悔しい降板になりましたが、三木さんの野球スタイルを理解していればそこは吹っ切れます。岸自身が一番あの状況の難しさを理解していたはずだし…。
そして、三木さんの平等な選手起用は、周りの選手が同様の場面になったときの割り切り、切り替えにも繋がっていきます。この効果は意外と大きいと思います。選手が一つ一つのプレーを引きずらない効果。

さて、その岸ですが、前回同様に5回持たずに降板したわけですが、前回のピッチングに比べるとかなり修正してきていたと思います。バッターとの間合いにも工夫の跡が見えたし、ストレートの切れもだいぶ戻っていたのではないかと思います。
ただ、さすがに前回よりも良かったというだけで、まだ本来のキレはありません。調子づかせると畳み掛けてくるライオン打線です。山川の3ランの後、森が出塁し、中村をバッターに迎えての岸続投の選択はさすがに厳しかった。
それにしても山川です。前日の塩見に続いての3ラン。外、外とき来ての3球目は塩見のときとほぼ同じコース、高さのチェンジアップでしたね。見事に仕留められてしまいました。ま、2日連続の山川を今回は褒めておきます。あっぱれ...。

で、前日と違ったのは先発の見切りが早いイニングで出来たことです。追いかけるシチュエーションが早いイニングに訪れた。今回も重苦しい攻撃が続きますが、7回にようやくチャンスが訪れました。なんと師弟揃い踏みの活躍でこの回、一気に逆転しました。

その師弟。師匠は浅村、これが同点タイムリー。浅村はこの日4打数4安打の活躍でしたが、それ以上に大きかったのは同点タイムリーを打った相手投手がこのゲームまでノーヒットノーランを続けていた160キロピッチャーの平良だったこと。前の打者のロメロも平良の剛速球の前に空振り三振に打ち取られ、浅村も凡退していたらノーアウト満塁のチャンスがたちまち泡と消えるところでした。あそこで食い下がったばかりか同点タイムリーにしちゃうところが浅村の凄いところです。

で、この勢いが弟子の内田の満塁ホームランへと繋がります。浅村のコピー云々と意味のわからない批判を言う向きもありますが、コピー上等、しっかり正確にコピーしてもらいたいくらいです。
話を戻します。
内田が平良の155キロのストレートを見事右打ち、ライトスタンドへ放り込んだのでした。なかなかココぞという勝負どころで力を出せなかった内田が師匠・浅村の同点タイムリーに続いての逆転満塁ホームランを打ったのですから、このゲームの勝利に貢献しただけではなく、彼の今後の(とりあえずは今シーズンの)大きな自信となるであろう大きな大きな一発でした。
浅村と一緒のお立ち台は内田以上に浅村の方が喜んでいたと思います。チラッチラッと浅村の表情を伺う内田が誇らしげで、とても嬉しそうでしたね。ただ、浅村は嬉しさを顔には出しません。そこがまた泣けてくる...。
内田は今シーズン化けそうです。というか、今シーズン化けないともう化けるタイミングはありませんなw。

いやあ、これでライオンに勝ち越しです。よかった、よかった。今日一日空けて、明日からオリックス戦です。ホーム戦です。ここで何連勝できるか、裏は心配ないです。問題は表です。頼みますよ、表の諸君。