- G3−7E
オープン戦の最終戦はDAZNで観戦。快勝でした。
三木野球が浸透しつつあるなあ、と感じさせる3連戦でしたね。
ときどき実況のアナウンサーから楽天の若手選手のコメントなども紹介されるのですが、例えば小郷とか山崎といったところが、「三木監督の目指す野球は分かっている。だからサインが出るのもある程度予測できる」みたいなことを言っていたらしいです。
三木さんが2軍監督だったときに、三木野球を徹底的に仕込まれた若い選手たちが今1軍で活躍しているということです。2年計画だったということですか、これは。三木さんのやろうとしている野球にブレがないというところも凄いことです。
先発は涌井。
もう、レベルがぜんぜん違うなあという調整ぶり。球速も140後半が出ているし、あれに多彩な変化球を混ぜられたらGの強力打線もたまらないでしょう。一球一球何かを確認しながら投げている感じがしましたね。さすが涌井です。解説の篠塚さんのコメント、「昨シーズン3勝しかしていないピッチャーとは思えない...」に大きく頷いていました。
まさに先発投手の鏡のような涌井でしたが、その次に登板したのが、
今シーズン先発転向を目指している松井裕樹でした。
涌井と比べるとボールのキレなどは明らかに松井の方が上なんだけど、イメージとしてはマラソン競技にいきなり短距離ランナーが出てきてスタートから勢い良く飛び出したような感覚がありました。
涌井のピッチングを見た後だっただけに余計にその印象が強かったのかも。
涌井がバッターにファールを打たせてカウントを整えたり、打たせてアウトを増やしたりといった駆け引きのあるピッチングなのに対し、松井裕樹の場合は、極端に言うと「空振り(ストライク)」か「(明らかな)ボール」か「ヒット(打たれる)」か、みたいなピッチング。フルカウントになるケースが多いし、これでホントに5回以上持つんかいな?(これでホントに42キロ走れるんかいな?)...みたいな。
今回は怪我からの復帰ということもあって1イニングだけでした。結果は無失点。ただなあ、1イニングを抑えるのはクローザーのときと一緒だしあまり参考にならない。
できれば...
- 開幕前に
- 5イニング以上を
- 余力を残す感じで
- 投げ切ったところを
- 2度くらい
見せてもらわないとなあ...とか。
そういう意味で、松井裕樹は「開幕延期」を有効に使いたい。そんな感じ。
3番手は牧田。
日本にだんだん馴染んできている感じがあります。まったく危なげないピッチングで1イニングを完璧ピッチング。
4番手は森原。
この人もだんだん風格が出てきました。「森原にケツを任せる構想」は今でもたびたび紹介されますが、いつもケツの一つ前で投げているのが不思議です。もしかしたら「まだ決まりじゃないぞ」と暗に競争意識を煽っているのかもしれません。三木監督はそういう面でも策士ですからw。
森原の「安定感」はたしかに「別格」ですが、まだ修羅場を切り抜けたところを見ていないので、そこまでの信頼感が持てません。ま、本番、つまり開幕してからでないと見られない場面ではありますが。
そういう意味では森原のクローザーの適性も、どうやら開幕してから「いきなり本番で試される」ということになりそうです。
ケツは安楽。
2度めの登板はクローザーで。とは言っても、5点リードでの登板。1イニング無失点で切り抜けましたが、釜田のときの印象と違って、「まだ分からない」ピッチング。ストレートの球速は出ているけど、そのボールを簡単にヒットにされているところが気になります。
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攻撃陣で目立っていたのは山崎。
本職は内野のはずだけど、この頃はセンターを守っている。外野を守らせてでも使いたい機動力、そんな感じでしょうか。オープン戦ではその期待に十分こたえていたと思います。間違いなく三木チルドレンの筆頭です。