H8−12E
初戦の1点を争う投手戦から、第2戦は最大6点差、終わってみれば4点差となる打撃戦となりました。離しては追いつかれ、追いつかれそうになったらまた離し、みたいな。ホークスの怒涛の追い上げにも淡々と追加点で対応する、これが今シーズンのイーグルスです。
苦手だった「初もの左」も立ち上がりを攻めて見事攻略しました。同じミスはしない、または弱いところにも着実に対応していく、これが今シーズンのイーグルスです。(あの人にも)ようやくそれが見せられました。
先発の涌井も5回6失点と、クオリティスタートとは行きませんでしたが、ベンチの涌井への信頼の厚さは6点差から2点差まで追い上げられた3回以降も続投させたことからも分かります。124球という球数でしたが、ゲームは壊しませんでした。さすが涌井、そういうピッチングだったと思います。
それにしても、小刻みに追い上げてくるホークスの強さはやはり本物です。それに対して堂々と渡り合うかのように追加点をあげたイーグルスの強さもまた昨シーズンとの違いだと思います。何度も言いますが、いやあ、(あの人に)ようやく今シーズンのイーグルスの片鱗を見せられたかな...、そんなゲームにできました。
茂木がスタメンを外れました。代わりにルーキーの小深田がスタメン。ただ、これも単に調子が悪いから外したというような後ろ向きな選手起用ではありません。あくまで怪我人を出さずに今シーズンのハードスケジュールを乗り切るため。シーズン始めから三木監督が見せている前向きな選手起用の一環にすぎません。
そのときそのときで勝つための采配をするのはどの監督も一緒だと思うのですが、三木監督の場合はそういう采配をしつつも、次の展開、次の可能性を念頭にした色々な手を予め打っているように見えます。単純に悪いから替える、良いから使う、そういう采配とも違うのです。
長いシーズン、また特殊な今シーズン、どうやったら勝ち抜けるか、そこを考えたところでの今の闘い方が、そして選手起用があります。結果やセオリーだけを基にした戦略ではなく、先の展開を想定した戦略、采配ですよね。なんかうまく言えませんがw。
さて、今日は塩見が先発です。おそらく3度目の正直となるマウンドですから、これで結果を出せなければローテから外れるとは思いますが、3度めのチャンスを与えたということは「(塩見の)ピッチング自体」は信頼されているということです。ファンがそう思うくらいなので、塩見本人もそこのところは理解していると思うのですが...。なので、下手な仕事はしないと睨んでいますw。やってくれるはずです。
他にいないから塩見、そういう起用ではない。勝つために塩見を使う、そういう起用なのだと選手が思える、それを一貫してやってきた、というところがミソですね。
あと、順番があっち行ってこっち行ってになりますが、クローザーの森原がいいボールを投げていましたね。4点差での登板ではありましたが、いよいよ「らしく」なってきたな...と。松井裕樹の先発転向のための森原のクローザー転向だったのか、それとも森原のクローザー転向のための松井の先発転向だったのか、なんか分からなくなってきたような...。