- M4-9E
投手陣
藤平尚真はもう一度出直してきなさい、というピッチング
先発の藤平尚真はぜんぜん駄目でした。2回と1/3で降板しましたが、球数は72球。どれだけ苦しいピッチングだったか分かります。感想を書いておきます。
1回
初回からストライクがとれません。どうしてもフルカウントにしちゃうんだよねえ。テンポも良くない。2番の加藤に先制のホームラン。これは、ま、しょうがないとして、3番の中村ショウゴに死球、角中に四球で2アウト1、2塁で6番レアードって怖すぎでしょう。当たっているレアードの前にランナーをためるピッチングは自殺行為もいいところ。結果はファーストフライで最悪の展開は回避されたけど、初回から疲れるなあ...というピッチングでした。
2回
失点したあとの2回表に逆転したイーグルス。先発の藤平はここで踏ん張りたかったけどあっさりまた逆転されてしまいました。ロッテの各バッターがよく粘っていたとも言えるけど、藤平のピッチング自体がピリッとしなかった。ボール先行でバッター有利のカウントだから、ときどき見せる本来は空振りの取れる良いボールもしっかり見極められていました。カウント悪くしたら中村ショウゴや藤岡は抑えられません。藤平が余裕のない並のピッチャーに見えるマウンドでした。
藤平は投げるたびにマウンドを気にする感じがありました。ルーキーイヤーでは験の良い球場だったはずが、とても投げにくそうに見えました。まだフォームがしっくり来ていないのでしょう。それにしても球数が多過ぎです。ロッテの各打者の粘りを褒めるべきとの見方もできますが、やっぱり藤平の出来が悪すぎました。3回途中72球で降板したダメダメな藤平でした。降板後、ベンチに戻った藤平のところへ平石監督がすぐに近寄ると、一言二言ことばをかけて尻をポンと叩いてから元の場所へ戻りました。平石監督のことですから、「次もある。今度はしっかり抑えろよ...」とでも声を掛けたのかもしれません。
石橋が初戦のリベンジで初勝利
藤平のあとは受けてマウンドに立ったのは、初戦でレアードに逆転の3ランを打たれた石橋。
今回も同点の場面での石橋投入でした。ベンチはこの石橋にかなりの期待を寄せています。初戦に続いての勝ちゲームでのリリーフでした。ところがバルガスにいきなりの四球でした。逃げているようで今回も駄目かなあ...。ベンチが認める良いボールを持っていますが、いかんせん実績がありません。
実績のないピッチャーにこの場面は酷だなあ。でも、ここを越えないとなあ。ベンチは越えさせたいのだよなあ。...などと思っているうちに田村、藤岡と討ち取ってこの回は切り抜けました。ボールは悪くありません。シュートピッチャーなので外側へ外れていくのはいいけど、もっとストライクで勝負しても良さそう。そのくらいの球威あります。
で、石橋の4回。これは素晴らしかった。1、2、3番の打順でキレキレのピッチングを見せました。三者凡退...、藤平に見せたいピッチングでした。
5回裏は、表に味方が2点入れてリードして迎えました。つまり勝ち投手のかかったマウンドです。意識するなという方が無理です。1アウト1塁の場面、打席には初戦で3ランを打たれたレアード。ここで勝負できないと石橋はこの先無いな...と思っていたら、セカンドフライに討ち取りましたね。この回、やや投げ急ぎ気味のピッチングでしたが、どうにかこうにか切り抜けました。この経験は大きいですね。プロ初勝利ゲットしました。
攻撃陣
ルーキー辰己はやっぱり別格(初打点、初ヒット、初盗塁)
第3戦のライト9番はオコエではなく、ルーキーの辰己がスタメンでした。
しかも、最初の打席は2回表、1アウト満塁の場面で回ってきました。オコエもそうでしたが、この人も「持っている」ところをいきなり見せてくれましたね。初球の見逃しかたに余裕というか風格を感じていましたが、たいしたものです、しっかり四球を選んで押出しの1点です。
初打席はいろいろ考えてしまうのがルーキーです。積極的に打ちに行かなければ...とか、見逃しの三振だけは駄目だよなあ...とか。どうすれば得点に絡むことができるかよりも、どうすれば自分をよく見せられるかという余計なところに意識が行ってしまいがちです。ついつい釣り球に手を出して凡退となるところ、しっかり四球を選んでました。あれは手が出なかったのではなく、たしかに選んでいた。辰己の新人離れしたハートの強さを見たように思いました。
次の打席は4回表に訪れます。で、ここでしっかり初ヒットを記録。辰己の打席は本当に雰囲気があります。しっかりピッチャーと対峙しているのです。「何とかしなければ」...ではなくて「何とかしてやろう」感がプンプン漂っています。昨シーズンのルーキー岩見との大きな違いがそこだよね。塁に出たけど、逆をつかれて牽制アウトになったのはご愛嬌でした。
8回には四球で出塁すると初盗塁も記録しました。スタートを切るのが早すぎました、またまた逆をつかれる危うさがありましたが、結果はオーライ。塁間のスピードも相当速すぎで、楽々セーフでしたねw。いやあ、初スタメンでこれだけ目立てるルーキーもなかなかいませんね。たいしたものです。
オコエと辰己。開幕カードはいい勝負でしたね...。
仲良く寄り添うオコエと辰己コンビが可愛くて pic.twitter.com/QFkxpUOxKt
— 大和KID (@yamatokid77) 2019年3月31日
ウィーラー、ブラッシュのアベックホームラン
ウィーラーは2号、3号と2本のホームランを打ちました。好調さはいよいよ本物です。レアードの3ゲーム連続の3号もすごいですが、ウィーラーも3号は変わりません。ウィーラーの3号は9回表に出ましたが、このあと、ブラッシュにも待望の1号が飛び出しました。アベックホームランです。
これでブラッシュもホッとしたことでしょう。ブラッシュの打席、彼は結構慎重です。ぶんぶん振ってくるタイプではなさそうです。この慎重さが吉と出るか凶と出るか。選球眼の良さはバッターの強力な武器のひとつ。吉とでるに決まっていますねw。
さいごに
6回表、2アウトから田中が2ベース。茂木がこれを返すタイムリーで6点目。そして浅村...と続く打線を見ていて、つくづく厚みが出てきたなあと感じました。
あと辰己が初盗塁を記録したあと、間に茂木の進塁打が入るんだけど、これを浅村が返して移籍後の初打点をつけます。ばたばたしないでごくごく普通にやってのける浅村はさすがです。守りについたとき、初打点に対するレフトスタンドからの浅村コールに初「バーン」で返していましたが、かなり照れくさそうでしたw。
浅村初Burn✋
— もち (@mochi7waiwai) 2019年3月31日
照れてる🤣 pic.twitter.com/RnIQNmvSYV
あと、守護神・松井裕のピッチング。投げるボールに躍動感溢れる全身の力が全部伝わっている感じ。ストライクを取るために腕が緩む感じがほとんどありません。昨シーズンと明らかに違っています。
最後に新しい応援歌がいつの間にか頭に残っています。
思わず口ずさんでしまいます(´・ω・`)。