わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

藤平は5回無失点、でも「好投」は褒めすぎ...

「好投」は褒めすぎ

中日とのオープン戦。今度はイーグルスが4-2で勝利。先発の藤平は5回5安打無失点でした。一部の報道には「好投」と書いているものも見られたけど、実際のゲームを見た限りではぜんぜん「好投」ではありませんでした。5イニングのうち、3つのイニングで先頭打者をいきなり四球で歩かせるほどの制球難のピッチングでした。静岡の草薙球場でのゲームでしたが、この球場は藤平が1年目にフレッシュオールスターで優秀選手賞をもらった縁起のいい球場。そのことを自分に言い聞かせるかのように「投げやすい」というコメントを繰り返していた割にはピッチングに苦労していた感じです。

藤平のフォームへの違和感

いつも思うのですが、藤平のピッチングフォームはどこかぎこちない。まるでロボットでも見ているような不自然さを感じていました。中継ぎで登板したソンが藤平に似た感じのフォームで投げますが、彼の方は意外とスムーズに見えます。
昨日の藤平は球速も出ていませんでした。ほとんどが130キロ台。この時期としてはやや物足りない数字です。ただ、バッターの反応を見ると、球速以上にボールの威力はあるようでした。全般的に高めのボールが多かったのですが、空振りの三振も取れていましたから。

フォームを安定させようと伊藤コーチと懸命に取り組んでいることは知っています。でもどうなんでしょう...。やや「考え過ぎ」「型にはめすぎ」ではないかという気がしています。もともと身体能力の高い選手です。もっと感覚的なフォームで投げさせても大丈夫だと思うのです。いや、そっちの方が彼の良いところが出るのではないかという気がします。ルーキーイヤーの活躍はそのことを物語っている...。ハリさんが「藤浪は荒れ球が持ち味」と言ったように、「藤平は荒れ球が持ち味」などと言うつもりはありません。ただ、型にはめすぎてフォームが窮屈にならなければいいな(小さくなってしまうのもどうか)という気はしています。追い求めるべき理想のフォームは、躍動感のあるフォームです。最近、その躍動感がなくなってきたのではないかと気になっています。

悪いなりにまとめたのはさすが...

ときどき変化球が抜けて、マウンドを気にしている様子が見えました。自分とは相性の良いマウンドだったはずがどうもしっくりきていないようでした。風の影響だったかもしれないし、改造中のフォームのせいかもしれない。とにかくボールが荒れていました。
ま、それでも5回を無失点にまとめるあたりが「やはり並のピッチャーではない」という感じです...。平石監督も「再試験をする」みたいなコメントをゲーム後に出していたようです。則本の欠けた前半戦の先発陣、藤平という駒まで外すわけにはいきません。次の登板までしっかり再調整するようにという平石流の厳命なのでしょう。たしかにこのまま先発ローテに置くのはちょっと心もとない感じがします。藤平が自信を持ってマウンドに立てるよう、次の登板では文句なしの合格点を叩き出してほしいです。

さいごに

4回以降でしょうか。スライダーでカウントを整えられるようになってからだいぶ落ち着いた感じはありました。最初からあのレベルで入っていけるようにしなければなりません。あと球速をもう少し上げていかないと...。今のフォームはしっくり来ているのでしょうか...。やっぱりそこが心配です。