河北新報の「弟子入り」という記事が気になりました。
https://www.kahoku.co.jp/sports/eagles/20181216_01.html
どうも、りんたろうです。
プロ野球選手が「弟子入り」するとき、それは「本気で変わりたい」ときです。村林もようやくここまで来ました…。
なぜ「弟子入り」するのか
若手選手が自主トレを他チームの主力選手と行うということが当たり前になってきました。
その選手から何かを学びたい、盗みたいというので一緒の自主トレを志願するわけです。これはまさに「弟子入り」です。
オフに敵チームの主力選手のところへ弟子入りする、なぜ同じチームの選手じゃダメなの...?。普通に考えるとユニークな状況にも見えます。
ただ、ゲームはチーム単位で行いますが、最終的に各選手は個人事業者なんですよね。個々人が球団と契約する、そういう関係なので、自分の価値を上げるためなら敵チームであろうがなんであろうが関係ないということでしょう。
それに、同じチームの選手はある意味、皆ライバルという関係でもあります。
出し抜くためと考えれば、他所のチームの主力選手に弟子入りするのはある意味ごくごく自然な手段とも言えます。
安楽は松坂に弟子入り
安楽が中日の松坂大輔投手に弟子入りすることは先日書きました。その前(今年)はダルビッシュと自主トレしたのでしたが結果は残せませんでした。
この場合は弟子入りする相手の選択を誤ったというより、安楽自身が自分を分かっていなかったということではないでしょうか。自分に足りないものは何か、自分の目指すべきゴールはどこなのか。少なくてもダルビッシュではなかった。
今回の松坂大輔は良いですね。今の安楽が参考にするには(目指すべき選手としては)ベストな選択だったと思います。その理由は下の記事に書きました。
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村林は今宮に弟子入り
河北の記事には安楽のほかに村林の今宮健太(ソフトバンク)への弟子入りが紹介されています。ショートの名手・今宮を選んだということで、村林が本気でショートのレギュラーを狙っていることが分かります。
今宮には直談判したようですが、本気度が伝わってきて嬉しくなりました。村林にもそんな一面があったのですね、来シーズンへの期待がアップしましたw。
村林は守備よりもバッティングの改善の方が課題です。その点、今宮は勝負強いバッティングも魅力の選手、いろいろ盗んできてほしいと思います。バックトスはバッティングに確実性が出て来てからでも遅くないので。分かっているとは思うけど...w。
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茂木はだれに弟子入り?
ショートと言えば、ライバルの茂木はどうするのでしょう。村林に今宮を獲られちゃったから、ここはセ・リーグで行くのが賢明です。カープの田中広輔に弟子入りしたら面白いと思うんだけどなあ。そうでなければマー君の口利きで巨人の坂本のところに行くのもアリですね....。
茂木の場合は村林と違って守備が...、いや、守備というより「送球」ですね、課題は...。
体格的には田中広輔(身長171㌢、体重85キロ)に近い(茂木の身長171㌢、体重75キロ)から、やっぱり師事するなら田中の方ですかね。
他の弟子入りを見てみよう
チーム田中とチーム岩隈
楽天で有名な師弟関係と言えば、「チーム田中」と「チーム岩隈」というのがあります。
「チーム田中」の師匠はもちろん田中将大。メンバーには則本昂大、松井裕樹、藤平尚真、釜田佳直、辛島航らがいます。
これに対し「チーム岩隈」の師匠は今オフに巨人入りを決めた岩隈久志。メンバーには塩見貴洋、戸村健次、菊池保則、濱矢広大らがいますね。
「類は友を呼ぶ」といいますが、よくもまあ、キレイに分かりやすく分かれたものだと感心します。安楽などは「チーム田中」に入りそうなイメージがありましたが、彼はもともと一匹狼のキャラ、決して徒党は組みませんw。
森雄大は今永(DeNA)に弟子入りしたっけ...
森雄大は今年の自主トレで同じ福岡出身の今永(DeNA)に弟子入りしていましたね。今シーズンは先発ではなくリリーフとして使われる場面が多かったように思いますが、そこそこの結果は出してくれた気がします。弟子入りの効果ありでした。
当の今永は今シーズンあまりパッとしませんでした。来年の自主トレではこの師弟関係が再び実現するのでしょうか。
森雄大には石井GMも期待を寄せている感じがあります。森くんは来年も是非だれかの下で修行してほしいですね。
そうでなければ、「チーム田中」に混ぜてもらうというのもアリですね。きっと刺激になるはず。タイプ的には「チーム岩隈」のような気がしないでもないけど。
おわりに
他所のチームの主力選手のところへ「弟子入り」する。この手のニュースに名前が出て来る選手には、なかなか結果が出ていない、もしくは壁が破れない、そんな選手ばかりです。
ただ、「弟子入り」しようとすること自体はその選手の成長の現れでもあります。今の殻を破ろうとしていることですでに前進しています。こういう選手は変われます、有望です。
すでに実績のある選手たちの自主トレです。結果がなかなか出ない選手と同じはずがありません、きっと何かが違うはず。そこに飛び込まないのはあまりに勿体無い。
来シーズン、本気でレギュラーを獲りに行こうというのなら、レギュラーを争うチームメイトに弟子入りするわけにはいきません。別のチームの同じレベルかそれ以上の選手に弟子入りすべきです。
伊藤投手コーチが岸、則本に続く期待の候補選手の名前をあげていました。少なくとも彼らにはだれかに弟子入りしてほしいですね。
チーム田中でもいいし、チーム岩隈でもいい。できれば似たタイプで実績のある選手を選びたいところです。
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堀内はチーム嶋ではダメでしょう。レギュラーを獲るなら嶋が最大のライバルです。ここはホークスの甲斐くんとか、巨人へ行った炭谷なんかのところへ飛び込んでほしいですねw。