わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

代走・島井寛仁はそろそろ考え直した方が良いと思う...を考え直してみよう。

f:id:uesugi_rintaro:20181120195204p:plain
楽天は先月の後半に2日間で10人の戦力外を発表して話題になりました。

10人の中には聖澤選手、枡田選手といった楽天ファンにはお馴染みの人気選手も含まれています。先日のドラフト会議では辰己選手や小郷選手といった外野手を指名できました。世代交代はやむを得ないところと私なりに納得したのでした。

それはいいのですが、楽天関連のtweetを見ていて「あれ?ホントだ」と意外に思ったことありました。それは戦力外の中に島井寛仁選手の名前がなかったことです。

足のスペシャリストで売り出した島井選手でしたが、残念ながら私は彼が代走に出て盗塁を成功させた場面をほとんど見ることができませんでした。彼の今シーズンの盗塁数はたしか「6」。足のスペシャリストとしてはかなり淋しい数字です。てっきり戦力外かと思っていました。

「代走・島井」は無理と思うキッカケになったゲームがあります。8月3日のロッテ戦です。

1つめのブログ(「せんだい雑記」)に「代走・島井寛仁はそろそろ考え直した方が良いと思う...」と題して8月3日のロッテ戦について記事を書いたことがありました。ここにリライトしておきます。

8月3日のロッテ戦

  • E1−2M

このころはゲームの途中から観戦するという日が続いていて、この日のロッテ戦もギリギリ10回裏からの観戦になりました。スコアは1−2、1点ビハインドでした。

島井の牽制アウトの影響

ウィーラーが復帰していました。アマダーとの入れ替えのようでした。

そのウィーラーがこの日2本めとなるヒットを放ち「0アウト1塁」の展開。代走に送られたのが島井でした。で、この島井が牽制アウトになるのです。同点、そして逆転のチャンスは一瞬のうちに消されてしまいました。

このときの島井のアウトは単なる「1アウト」ではおさまりません。「0アウト・ランナー1塁」の場面が「1アウト・ランナー0(無し)」の場面に変わってしまったのですから。ゲームへの影響は、天と地ほどの違いがありました。

特に相手ピッチャーに対する影響は計り知れない。このアウトはイーグルスの逆転劇の芽を完全に摘んでしまいました。島井のこの牽制アウトは私の「ダメ島井」のイメージを決定的にしました...。

「足のプロフェッショナル」として起用される島井ですが、それまでにも何度か失敗を繰り返していました。彼は「足のスペシャリスト」としての役割をほとんど果たしていなかったのです。盗塁失敗、牽制アウトがあまりに多すぎました。

もちろん、島井の代走で得点に絡む場面はありました。ただ、それらは彼がランナーでなければ得点にならなかったというような展開ではなかった。つまり、代走・島井でなくても得点になっていたというものでした。

8月3日の牽制アウトを振り返る

相手ピッチャーの益田は執拗に牽制球を投げていました。そのたびに帰塁する島井。どの帰塁にも余裕はありませんでした。ぎりぎりセーフの感じでした。これ自体はピッチャーへの「走るぞ、走るぞ」というアピールが出来ていたわけで、決して悪いとは思いません。

で、バッター枡田への投球を交えての益田の何度目かの牽制球で島井は帰塁できずにアウトになりました。あの場面、逆をつかれたわけではありませんでした。一度の反応(帰塁)でベースに手が届かなかったのです。

あと半歩足りなかった...。その半歩のために島井は2アクションになってしまい、その分帰塁が遅れてタッチアウトになりました。

あれが一度の反応でベースタッチできていたらセーフのタイミング(判定)だったと思います。

つまり、島井はあれだけ牽制されている中でリードする距離感を微妙に誤っていたわけですね。「足のスペシャリスト」というにはあまりにお粗末でした。

あのときは「なぜオコエを出さない?」と思っていた...

島井の代走についてはそれまでにも何度も悔しい思いをしていました。そのときの島井に対する共通の印象は「走者としての能力は高いのかもしれないが、野球選手としてのセンスはそれほどでもない」というものでした。

50メートル走で競わせれば、きっとベンチ入りしているどの選手よりも速いに違いありません。

しかし、足が速いのとランナーとして得点に絡める能力とは別物です。その点、島井という選手は後者の能力が明らかに欠けていました。

島井が「足のスペシャリスト」として起用されてからシーズンも後半戦に入っていたあの時期、いまだに同じようなミスを繰り返しているようではそろそろ代走起用を考え直す時期ではないか、(というか、)少し引っ張りすぎたのではないか、そんな感じを強く持っていました。

走塁のセンスならチームではオコエが群を抜いています。オコエを代走要員としてベンチに置くのは勿体ないような気もしましたが、代走+守備固め要員としてなら十分に戦力としてアリだと思ったものです。

ところが、あの時点でオコエはファームでもあまりゲームに出ていなかったんですよね。怪我で離脱していた時期だったと思います。

さいごに

島井選手はたしか50m5.6秒くらいだったと思います。楽天はこの足(走力)を戦力として残しました。

残したからには上手く使いたい。島井には来シーズンこそ「足のスペシャリト」としての意地を見せてほしいものです。

「足のスペシャリスト」で思い出すのは巨人の鈴木尚広選手です。“代走屋”で鳴らした鈴木選手の盗塁成功率は8割2分9厘、通算228盗塁のうち、代走で決めたのは132個でした。

島井には代走での盗塁成功率8割を目指してほしいですね。