昨日の河北新報朝刊に「<イヌワシ戦士 勝負の秋>岩見、来季へ手応え フェニックス・リーグで5本塁打」*1の見出しを見つけました。
「岩見」とは楽天の2017年ドラ2、和製大砲候補として期待された岩見雅紀外野手のことです。
記事の内容は、今シーズン、1軍で1本もヒットを打てなかった岩見雅紀外野手が、
29日に閉幕した秋季教育リーグ(フェニックス・リーグ)で、チームトップの5本塁打と持ち前の長打力を発揮し、来季への手応えをつかんだ。
...というものでした。
果たして岩見は本当に来シーズンへの手応えをつかめたのだろうか...。「慶応のバレンティン」は「楽天のバレンティン」になれるのだろうか...?、イーグルスファンには気になるところですよね。
私は上の河北新報の記事のほかにもう一つ別の記事を読んでいたのですが、この2つを読み合わせて考えてみたら「(来シーズンは)大丈夫かも...」と思えてきたのでそのことを書いておきます。
岩見は大学時代からこんな感じ?!
岩見の今シーズンの成績は散々でした。2軍ではそこそこ打っているのに、1軍に来るとまったく打てなくなる...、そんな感じでした。
相当落ち込んでいるんだろうな、と思っていましたが、先日、NumberWeb*2で岩見自身のこんなコメントを見つけたのです。
でも、大学でもこういう経験はしてきているんで。2年まで試合にほとんど出ていませんでしたし、バットにボールが当たるよりも空振りが多かったくらいなんで
自信を無くして落ち込んでいるだろうと思いきや、「私の実力はこの程度ですから...」...とまあ、そんな感じでそれほど落ち込んでいる風でもなさそう。
いや、きっとそうは言ってもかなり落ち込んでいるとは思うんですよ。たんに強がっているだけかもしれません。ま、それでもいいんです。プロのスポーツ選手にはそういう面があってもいい。そう思いながら読んでいました。
大学時代の成績はこんな感じ
「大学でもこういう経験はしてきているんで。」という岩見のコメントを確認してみようと思いました。
大学時代のリーグ戦での成績から「試合数」、「打率」、「本塁打数」の4つの項目に注目してみました。
試合数、打率、本塁打数の順に並べてみます。14(2014年)春は1年生のときの「春のリーグ」、15が2年生のとき...と来て17が4年生のときの記録ということですね。念のため。
- 14春 出場なし
- 14秋 出場なし
- 15春 3、0、0
- 15秋 9、.500、2
- 16春 13、.318、4
- 16秋 9、.345、3
- 17春 14、.224、5
- 17秋 13、.279、7
- 通算 61、.292、21
※ 17春秋はベストナイン
引用:岩見 雅紀(慶大)|ドラフト・レポートより
リーグ戦の通算本塁打数21は、高橋由伸、田淵幸一に次ぐ歴代3位の記録だというのは有名です。
で、注目すべきは通算21本のホームランのうち19本を3年、4年の2年間で打っているということです。
「慶應のバレンティン」のもがき。
先に書いたNumberWebの記事の最後の方では岩見のこんなコメントも紹介されています。取材の中で岩見がポロッと漏らしたコメントだったようです。
僕は試合が終わった後もバットを振っていますし、ずっと振り続けます。だって下手くそなんで、やらないとダメじゃないですか。あ、これは別に書かなくていいですからね
岩見が言いたかったのは、
- 私はもともとスロースターターなんです。
ということなのか、それとも
- 私はもともと不器用なので、頑張って練習して徐々にアジャストしていくタイプなんです。
ということなのか。
おそらく後者でしょうね。岩見はルーキーシーズンにダメダメの自分をさらしたことで大学2年生の頃の岩見に戻れたのかもしれません。いよいよ来シーズンは大学3年生の頃の岩見が見られるかもしれませんよw。
さいごに
岩見のルーキーシーズンは24打数ノーヒット14三振という成績でした。
しかし、岩見自身に言わせると、これは大学2年生の頃までの自分と同じなんだというわけです。自分は器用な選手じゃない(下手くそ)、練習して練習して徐々に結果を出すタイプなんです...と。
で、昨日の河北新報の記事は、この秋のフェニックスリーグでその兆しが見えてきた、いよいよ来シーズンは大学3年生の頃の岩見になるかというニュースでした。
来シーズンは「大丈夫かも」と思えてきたのは私だけでしょうかww。