わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

神(田中将大)が、怪物(山本由伸)に投げ勝って連敗ストップ...と。

やっと勝てました

  • E7−3B

「やっと勝てました...」と田中将大、ヒロインのときのファンへのメッセージ冒頭である。感極まって声が詰まったか...、一瞬そんな感じの間があったが、あれは田中の照れだったのかw。なんといっても2ヶ月ぶりの勝ち星だったし、相手があの山本由伸ときたから、普通の勝利以上に思うところはあったはずである。

これも田中のヒロインコメントの一部なんだが、「夏休みをもらっての復帰戦、下手なピッチングはできない...」は本音だったろう。
自身6連敗中、チームも5連敗、何から何までプレッシャーばかりの状況の中で、田中将大はさすがだった。自分のピッチングに徹していたし、それができていたのだから。
印象的だったのは、田中がいつも以上に慎重に辛抱強く投げていたことだ。珍しく一発を浴びなかったのは、そのせいだろう。炭谷がタイミングよく声を掛けていたらしいが、ここらへんは炭谷がさすがである。
要所要所で四球になってたのも、それこそ田中が自分のボールを制球できていた証拠である。
ボールにするつもりが、甘く入って一発というのはこれまでの田中のあるあるだった。並のピッチャーは制球できずに四球にしてしまうが、田中の四球は、制球できた先にあるものだ。

山本を攻略した4人

攻撃陣は、田中ゲームで7得点は出来すぎだ。そして何度も言うが、相手が山本由伸だったから、これはもう奇跡と言っていいw。
特に浅村の3ランは効いた。銀次のタイムリーで先制したあとの3ランだったから倍効いた。ベンチで田中に迎えられたときの浅村の笑顔が実にチャーミングだったね*1。もちろん、ヒロインは田中、浅村、そして銀次の3人だった。難攻不落の山本を打ち崩した2人と、それまで先制点を許さず守り切った守護神の3人。打ち崩したという意味では、そのきっかけを作った四球出塁の小深田、そしてチャンスをつないだ西川の2人もこれに加えたかったところだ。
ミッキーなどは訳の分からないパーティに金をつぎ込まずに、こういうところで楽天ポイント2人分追加の電話でも入れてくれば好感度アップなんだがなぁ…w。

欲を言えば...

カード初戦ということからすると、相手を無失点のままゲームセットまで持っていきたかったところだが、8回の西口が開き直った猛牛打線につかまり3失点、杉本の2ランはできれば避けたかった。

9回表、石井監督は4点リードで松井裕樹をマウンドへ送った。その松井は2アウトまで簡単にとったあとで連打され2アウト1、2塁のピンチを迎えた。
で、続く2番宗にもセンターへ抜けるかという当たりを打たれたが、浅村に代わってセカンドへ入っていた村林のファインプレーに助けられた。
忘れちゃいけない、打線の援護もあったが、ゲーム序盤から守備の援護にもけっこう助けられた。

負の連鎖は断ち切った

田中が復帰戦で山本由伸相手に5勝目、田中が連敗ストッパー、浅村が3ラン、そしてチーム全体が攻守に援護した。
これはもう正に思い描いていた理想の展開だった。これで負の連鎖はとりあえず断ち切った。

で、今日のゲームが更に大事になってきた。

*1:実は浅村のあの打席の前に、ベンチ裏で「やっぱり山本はいいか?」という田中の問いに浅村が「いいですねえ」と応えるやりとりがあったらしい。You Tubeの田中チャンネルで田中がこのエピソードを紹介していた。