カード初戦を田中で勝って、第2戦の辛島へ。当初の目論見は正にこういう展開だったはずだ。
しかし、この流れで辛島にバトンは、もしかしたら、これが初めてかも…。
ま、いい、何事にも「初めて」はあるw。ここから、ここから...。
…というか、これまでの3連敗ローテから3連勝ローテへとイメチェンをはかる絶好の機会だ、と意気込んでいたのだが…。
朝方の雨模様は嘘のように晴れ上がり、蒸し暑ささえ感じる午後1時のプレーボールとなった。私はいつもどおり窓を開けた部屋で扇風機を回しながらのテレビ観戦。週末のカード初戦を勝っての第2戦はかなり久しぶりで、気持ちにいくらか余裕を持ってプレーボールのコールを聞いたw。
しかし、野球はそれほど甘くなかったね。「野球は」というより、「パリーグは」かな...。
ということで、昨日のゲーム…
- E3−7B
ざっくり言わせてもらえば、先発の辛島がうまく立ち上がれなかったことに尽きる。細かく言えば、制球が定まらなかった。
...とは言っても、他のピッチャーのように、四球から自滅したというわけではない。
石井監督がゲーム後にうまい表現をしていた。
「本来は度胸があって打者にどんどんアプローチして、その結果打たせて取るとる投手なんだけど…。要所要所でストライクが投げられず苦しい投球になった。」
そう、辛島の場合の制球(ピッチングスタイルといってもいい)はちょっと違う。
大胆な制球とでも言えばいいだろうか、テンポの良さと大胆な攻めのピッチングで打たせてとるスタイルなのだ。
ところが、昨日の辛島はなんとなく恐る恐る投げていた印象があった。
「度胸があって」とはさすがに石井監督はよく見ていると思った。話は少し逸れるけど、鈴木ソラに辛島のメンタルがあれば…、と思うことがたまにあるw。
で、昨日の辛島にはいつもの度胸、大胆さ(らしさ)が少し足りなかった。そのせいか、自分で苦しいカウントにしては打たれていた。
初回からヒットと四球で1アウト満塁のピンチを迎えたかと思ったら、よりによって「打撃妨害」という狐につままれたようなプレーで1失点、そのあと犠牲フライで1失点と、たちまち2失点からのスタートになった。
2回も同様で、連打で更に2失点。辛島はもう何を投げても打たれるイメージだったね。結局、この日の辛島は5回に2四死球とヒットで0アウト満塁のピッチを作ったところで降板。4回92球7被安打3四死球4失点という内容だった。
このカード、ようやく田中将大が「らしい」スタートを切ったかと思ったら、今度は、それまで安定していた辛島の「らしさ」が消えてしまった....。ま、持ちつ持たれつと言えないこともないが、怪物・山本相手にいいスタートを切ったのだから、ここは一気に波に乗りたかった。
田中は2週間の夏休みで復活したが、故障明けのシーズンとなった辛島も、そろそろ身体に溜まった疲れが滲み出てきても不思議じゃなかった。早川といい、辛島といい、投手出身の監督にしては、対応が後手後手という感じか...。どんな対応が良かったかは思い浮かばないけど…w。
これで藤平の登板は、試験登板という生やさしいものではなくなった。ま、藤平自身にとってはもともと千載一遇のチャンス、どんな形でカード3戦が巡ってきたとしても、気楽な登板パターンなどあり得なかった。
連勝で受け取るバトンがいいか、1勝1敗で受け取るバトンがいいか、あとは藤平の受け止め方ということになる。
注目の藤平は、たしか前回の先発登板で危険球退場だった、山本由伸との対戦だったが、1イニングもたなかったと記憶している。今回は、そんな無駄な登板だけは絶対に避けてほしい。
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