「ビシバシいかれます。」という変な日本語が気になった。記事を読むと師匠の今宮健太選手が「ビシバシいきます。」で弟子の村林が「ビシバシいかれます。」ということなんだろう。今宮が32歳、村林が26歳、6歳違いの師弟関係。村林は2019年から今宮に師事し、一緒に自主トレをしている。ちょうど6年め。今宮は今の村林と同い年のときからチーム今宮を率いていたことになる。
この2人に限らず、自主トレの師弟関係を見たときにいつも思うのは「その弟子はなぜその師匠に師事したのか」ということ。村林でいうと「村林はなぜ今宮だったのか」となる。ショートの名手には西武の源田、巨人の坂本らもいるのになぜ今宮だったか...。言えるのは、村林の目標が今宮だということだが今宮のどういうところが目標なのか、問題はそこである。
わたしの今宮のイメージ。
- 広い守備範囲
- 抜群のスローイング(強肩)
- 勝負強いバッティング
- パンチ力あり、小技ありの嫌らしいバッター
当の今宮が目標としていたのはカズオさん(松井稼頭央)、現・西武監督だとウィキペディアで読んだ。言われてみると2人に重なる部分は多い。そのカズオさんが楽天に所属したのは2011年から2017年である。村林は2015年ドラ7で楽天に入団しているのでギリギリ2016、2017の2シーズンをカズオさんと同じチームにいたことになるが、村林は入団したばかりであったろうし、カズオさんも2016シーズンは楽天入団以降もっとも調子を落としていた時期だし、そもそもショートを守っていなかった、外野手としてゲームに出場していた時期だと思う。村林が目標とする師匠・今宮がさらに目標としていた松井稼頭央とせっかく同じチームにいながらショート松井稼頭央とはほぼすれ違いだったことになる。その点は実に残念。しかし、村林が師事している今宮が松井稼頭央を目標としている。村林も今宮を通じてカズオさんを目標としていることにはならないか。話が変な方向に流れている気もするが、村林はいい選手を選んだ、そこを言いたいw。
村林の2023シーズンのブレイクは本当に驚きだった。ただ、驚きながらもどうせ一時のことだろうとやや抑え気味に注目していたものだ。しかし、活躍は続いた。相手の対策などものあり一時調子を落とした(攻略された)時期もあったが、再度盛り返した。ここまでくれば本物だろうというところも見せてくれた。ブレイクのきっかけはいろいろあった。今江監督がバッティングコーチだったときの助言が有名だ。ただ、そのきっかけをブレイクまで持っていけたのは、この今宮との5年間があったからかもしれない。2024シーズンはブレイクした翌年、2年めにあたる。「2年めのジンクス」というのがあるから、ここを乗り越えてこそ本物だともいえる。新人王を取った田中和基の例もあるから一番心配なのは怪我である。とにかく2年めのジンクスを跳ね返して活躍して欲しいね。村林のショートレギュラー(安定した活躍)なくして今江イーグルスの躍進はありえない。