鈴木大地が契約更改した。6000万円減の1億4000万円でサインとあった。30%減とはいえ、1億円プレーヤーであることに変わりはない。先日のブログにも書いたが岡島、島内、阿部寿樹がチーム内で大地と同世代の選手。楽天のベテランカルテットである。チームの中心プレーヤーであり、銀次が抜けた野手の最年長世代になる。この中で1億円プレーヤーは大地と島内の2人だけだが、30%減となっても島内の1億2000万円よりもまだ上である。つまり同世代のトッププレーヤーが鈴木大地なのだ。
ところが契約最終年となった今シーズン、大地の出場試合は101にとどまった。打率.244は移籍後ワースト、ほかの成績も同様だ。この結果と来シーズンの契約年俸を踏まえて一番プレッシャーを感じているのはもちろん大地本人だろう。成績を反映して30%の減額になったとはいえ、カルテット内ではトップなのだから。
カルテットの一人、岡島は一足先に契約更改を済ませていたが、彼の年俸は1100万円増の5300万円だった。大地の半分以下だ。その岡島の今シーズンの成績が114試合出場、打率.266、6本塁打、43打点。本塁打を除けばたしかカルテット内ではトップの成績だったはず(本塁打だけは島内が7本で上だった)。このいびつさがプロ野球の世界だ。
来シーズン、シンプルに考えても大地はまずはカルテット内でトップの成績をおさめる必要があるな。銀次の例もある、年齢的にいつカルテット解散となってもおかしくないのだ。だれが生き残るか、そういう意味でのカルテット内の競争は熾烈だ。
大地の持ち味はチーム内の精神的支柱であることと、勝負強いバッティング。この点、岡島の持ち味とかぶるのだが、岡島とは内野と外野でポジションが違う。なので大地のライバルはさしあたり阿部寿樹だな。阿部には「右打ち」というアドバンテージがあるから、大地はやや不利な印象もあるが、そこは持ち前のキャプテンシーと勝負強さで勝負するしかない。