- E3☓−2H
楽天の先発はホークスとの相性の良さを買われ、内のローテと入れ替わりの藤井。なんとしても先制し、勝ちパターンに持っていきたいところだったが、先制したのはまたもやホークスだった。3回表、好調・ギータのタイムリー。0−2、うわぁ...、これは3連敗もあるな...と思った。
しかし、昨シーズンから不思議と藤井が投げると負けない。藤井自身に勝ちはつかなくてもチームはなぜか勝つイメージがあった。その藤井が5回2失点とゲームを作ると、その後は藤平、酒居、ソン、則本と勝ちパターンのリレーでゲームをつないだ今江監督。このカード、勝てるゲームがあるとすれこの最終戦しかないと見ていたのだと思うw。
すると、チームもこれに応えて4回と6回に1点ずつ返し同点にした。いずれも7番辰己の作ったチャンスからだった。これを8番太田と9番村林がタイムリーで還す。下位打線がチャンスメイクし、下位打線がポイントにする。上位打線で得点できないなら、下位打線で得点するだけよ...。これが今のイーグルスである。
そして同点のまま迎えた9回裏、表の攻撃でリードできなかったホークスはオスナを温存、ルーキーの澤柳をマウンドへ送った。楽天の先頭は4番浅村から。
いまだ眠ったままの主砲は、一貫してフルスイングの姿勢だけは崩していない。昨年のホームランキングというネームバリューもルーキーをビビらすには十分で、チャンスに滅法弱い楽天の主砲は無事、四球で出塁した。
次は今チームで一番頼りになるベテラン岡島だったが、今江監督は手堅く送りバントを選択、得点圏へランナーを進めた。勝負を託したのは鈴木大地だった。
岡島・島内、阿部と同世代、楽天が誇るベテランカルテットの一人だが、大地はこの日が今シーズンの初スタメン。しかもこの日ノーヒットで回ってきた打席。
しかし打つんだなあ、さよならタイムリー。
あそこで代打を出さなかったところに今江監督の大地(ベテラン)への信頼が見えるし、その信頼に見事応えてみせた鈴木大地はやはりたいしたものだと感心した。 若手の下位打線で追いつき、ベテランの勝負強さで勝越す(サヨナラ)。これが今の楽天の勝ち方である。
ベテランカルテットの中の島内と阿部は今回出番がなかった。浅村の特別扱いにもそろそろメスを入れたい。まずは打順からか...。