ダルビッシュの食事会
2023シーズンの開幕前はWBCの優勝に湧いたプロ野球だった。ダルビッシュが侍Jの投手陣だけでなく、野手陣とも食事会を頻繁に開いてチームのコミュニケーションを図り雰囲気を良くしたことが話題になった。特にオリックスから侍入りしていた宇田川くんだね、初めての侍入りでなかなかチームに溶け込めなかったところに、ダルビッシュが「宇田川会」と名付けた食事会を企画し、これがキッカケになってチームに一気に馴染んだというエピソードはダルビッシュの株を急上昇させた。
安楽の食事会
同じ食事会でも安楽が企画したらパワハラと言われるか…。断ったら深夜に執拗な嫌がらせ電話をかけられるとなれば当然だ。ピッチャーとしての格の違いが食事会の違いになったか。そもそもだれのためにやる食事会だったか、パワハラは受けた人間がどう感じるかで決まるが、そこが違っていたから同じ食事会でも雲泥の差になってしまったような気がする。よくわからんけど。
悪ノリ
で、この安楽のパワハラ問題で注目を集めているのが田中将大だ。安楽が田中将大の威を借りてパワハラをエスカレートさせていたというのである。後輩が逆立ちで下半身を露出させられていたときも笑って見ていたという証言が報道されたりもした。
田中が安楽にやらせていたとは思わない。笑ってみていた…も、田中にとってはただのノリだった…とファンとしては思いたいところだ。たしかに田中のどっちつかずの態度が安楽のパワハラを助長していた可能性はないとはいえない。いや、相当高いな、こうなると。
ある選手が「田中さんはノッてしまうタイプ」と証言していたようだが、これはもはや「悪ノリ」以外のナニモノでもない。田中クラスの選手だから、単なる「悪ノリ」では済ませられない、というのはあるな。その影響力の大きさからしたら、「(田中は)相当脇が甘かった」と言われてもしょうがない。大いに反省すべし、である。
シーズン前のWBCには選ばれず、シーズン中の成績もパッとせず、シーズン終了にはパワハラ問題の絡んだとんでもないイメージダウンときた。同じタイミングで、マー君と同期のマエケンはMLBのタイーガースと2年35億円で契約というニュースが入ってきた。
田中にとって、今回のことはまさに身から出た錆、田中は来シーズンのピッチングで今回のことも全部ひっくるめてもろもろ晴らさなければならない。そのチャンスを奪いたくはないが、問題の性格上、どうなるかはまったく読めない。安楽問題の続報を待ちたい。