わしろぐ

ちなわし爺さんのリタイア身辺雑記 / in 秋田

勢いのあるチームとの違い...

E1−3M

田中は7回5安打1失点でもまたもや勝てず。前日の則本が5回2/39安打4失点で8勝めをあげたのと実に対照的である。が、野球はそういうゲームなのだからしょうがない。

接戦になるとどうしてもチームの主力の差が出てくるように思う。いわゆるチームの主力がゲームの「突破口」となっているかどうかなんだが、昨日はロッテの3番・中村がまさに相手チームの「突破口」を開いた。8回のホームランがそれだ。それに比べてうちの3番・浅村は相変わらず守備の人である。守備で防波堤にはなるが攻撃の突破口にはなっていない。けっこうチャンスで回っていたが結果は出せず。田中との相性ほんと最悪という感じ。

浅村は視力か何か、身体に異常があるんじゃないだろうかと真面目に心配になってきた。追い込まれて難しいボールを単打にすることはあるが、初球の絶好球をあっさり見送るシーンがあったり、甘い球を大振りするも空振りしてバランスを崩してしまったり。どうも死角があるように思えてしょうがない。

いつもは浅村の取りこぼしを島内がカバーするのだが、昨日のゲームではその島内も完全に抑え込まれていた。対照的だったのは2番の大地で4安打の大活躍だったが、せっかくチャンスメイクしても3番、4番が強力なブレーキになっていては得点にはとうてい結びつかない。

田中将大こそまさに「ミスター安定感」と呼ぶべきゲームメイカーなんだが、「ミスター安定感」が登板したときに限って味方の貧打線も更に安定感を増してくるから笑えないね。ミスター安定感とミスター貧打線の組み合わせが強固すぎるのが今の楽天というチームだ。

昨日の敗戦でとうとう2位と3位が入れ替わった。首位オリックス、2位ロッテ、3位楽天である。オリックスやロッテといった勢いのあるチームはやはり引っ張るべき選手がしっかりそれなりの働きをしている。
例えば、オリは山本と宮城の2本柱がしっかり二桁勝ってるし、3番、4番は20本以上のホームランを打っている。
ロッテだって、昨日の中村、荻野といったあたりが元気だし、マーティン、レアードの助っ人がこれまた20本近いホームランで存在感を発揮している。ピッチャーに抜けた存在こそいないが皆それなりに稼いでいるのが今のロッテである。
それに比べると楽天はなかなか厳しい。優勝を予想した専門家がその理由にあげていたローテ四天王だが、元気のいいのは岸だけ。その岸もようやく6勝だ。味方が7得点しても6回途中で降板するエースがようやく8勝だし...。序盤の稼ぎ頭だった涌井も無期限の2軍調整となった。バッターでは4番島内が打点でリーグトップと頑張っているが、ホームランとなるとその島内の15本がトップで昨シーズンのキング浅村は3番に居座るもいまだ10本で足踏み状態ときた。助っ人外国人は代打でときどき出てくるだけ。クローザーはこの大事な時期に1ヶ月の長期離脱になってしまった。いやはや、なにがどうなっているのやら...。

昨シーズンは松井裕樹の先発転向が歯車を狂わせたキッカケだったように記憶しているが、今シーズンはどこかどうと分からないうちに狂いが生じてきているようでかえって不気味である。いや、救世主と目された田中将大がローテ最低の4勝というのが一番の番狂わせなのかもしれない。