やっぱり相性なのかねぇ....。人間だものなあ...。
やりやすい相手、やりにくい相手というのは普通にある、そういうことでしょう。
西武の今井達也とロッテの種市篤暉のことです。イーグルス戦のときのこの2人のピッチングを見る限り、どこのチームとやっても十分に勝てそうな感じに見えるわけですが、先日のこの2人の登板、そろって負け投手でした。
(イーグルス戦のときと)いったいどこがどう変わるのでしょう。そんなことを思ったので戦績などを見比べた感想を書いておきます。
今井達也の場合
8月23日のオリックス戦でした。相手は同世代ナンバー1ピッチャーの山本由伸ということで、戦前から注目していたゲームでした。
さすがに山本由伸、これはしょうがないかな、と思いつつ、2人のピッチング内容を比較すると、
- 山本:7回98球5被安打無失点
- 今井:6回123球7被安打1失点
...となります。
四球が山本の1に対して今井が5でしたから、今井の方がかなり制球に苦しんでいた様子が伺えます。
しかし、ゲームメイクという先発の役割という面だけでみると、十分に山本と渡り合っているわけで、ここらへんに今井の凄みを感じますね。
ゲーム後の今井のコメントがまた良かった。たしか「あれが自分のスタイル」と言い切ったやつ。悪びれたところがまったくないコメントでした。球数が多くなるのは自分のピッチングスタイルだし、それができるようなトレーニングもしている、みたいな内容だったと思います。
結果は負け投手でしたが、自分のスタイルで投げて先発としては、十分、その役割を果たしているわけです。敗戦投手というイメージはほとんどありません。あそこで仮に、球数も多くなってしまいました、(山本くんには)完敗です...的なコメントを出していたら、「やっぱり山本が上か...」となるところですが、今井だと山本が相手でも勝てそう、そんな気にさせるところが魅力ですね...。
やっぱり今井はいいですね。....、もっといろいろ書きたいところもありますが、これ以上はやめておきます。
種市篤暉の場合
こっちは8月25日の、やっぱりオリックス戦でした。内容は、6回途中(2/3)114球9被安打4失点でした。四球も4ですから、ちょっと多いですね。
よくピッチャーに対しては「(相手バッターに対し)上から見下ろして投げろ」などと言われますが、種市の場合はイーグルスの各打者にはそれができても、オリックスの打者だとそれができない。かえって「蛇に睨まれたカエル」状態になるという感じなのでしょうか。それって、何か引っかかるんだなあ....。
ま、オリックスの打者がそれくらい良い...とまでは言いたくないというのもあって、こんな表現です。
今井の攻略にはまだ手こずりそうな感覚がありますが、種市の場合は、どこかでガツンとやっておけば、というか、いずれやり返しておかなければなりませんが、まだ付け入るスキはありそうな、どうにかなりそうな、そんな印象を持ちました。