完全体へ
- L1−3E
いつの間にかソックリさんに入れ替わっていた浅村でしたが、さすがに5連敗はまずいと思ったか、同世代のノリが先発だったカード第3戦のタイミングでまた本物に入れ替わったかのような29打席ぶりのヒット。残念ながら得点には絡めませんでしたが、マルチだったのは本物が戻ってきた兆しと見ていいでしょう。
浅村がソックリさん状態のとき、4番の島内がそれをフォローするスタイルが昨シーズンまでの見慣れた光景でしたが、今シーズンはこれに助っ人マルモが加勢するスタイルで定着しそうな昨日のゲームになりました。
本物の浅村に島内とマルモとフルで揃うことになれば、これはもう完全体です。加えて、今シーズンはこの3人の前にスーパーリードオフマンの西川がいます。つなぎ役のコブちゃんが今は離れていますが、黒川もそれらしくなってきたし、山崎と大地という実績のある選手も控えていますので、これはもう伸び代しかない。*1
ということで、完全体になっての攻撃は今後にとっておくとして、とりあえず、昨日のゲームでは、バッテリーエラーで3回に先制されますが、4回表にすぐにひっくり返しました。島内が四球で出塁したあとのマルモの2ランでした。
連敗ストッパー
先発のノリが7回まで投げて2勝めです。何よりも、連勝ストッパーとしてのイメージが強かったノリが「連敗ストッパー」として勝利投手になったことは色々な意味で大きいと思います。
10連勝の節目のゲームで勝利投手になったときにも思いましたが、今シーズンのノリはけっこう粘り強いです。崩れそうで崩れないし、危うい場面になるにはなるんですが、なんとか踏みとどまっている印象があります。
昨日のピッチングもなかなかストライク先行の良いテンポにはならないのですが、制球が安定していないのではなくて、簡単にストライクを取りにいかない、ストライクからボールにする、そんな組み立て、スタイルにあえてしているように感じました。バッターも最初のうちは見送るのでカウントが悪くなるシーンもあるんだけど、結果的にボール球を振らされる、そんなパターンですね。球数は決して少ないわけではありませんが、ピンチで踏みとどまれていた理由はそんなピッチングスタイルにもあったような気がします。
このカードのキーパーソンはライオンの滝澤だったわけですが、昨日のゲームでもチャンスによく回ってきてました。5回裏、2アウト1、2塁で滝澤、前の2ゲームではまんまとやられていましたが、そこはノリ、エースの貫禄で空振り三振に討ち取りました。
さすがに格の違いはあるものの、ラッキーボーイとしてそれなりの警戒はしていたのでしょう、育成から支配下になったばかりのルーキーを討ち取ってそこまで喜ぶか、というくらいのガッツポーズでしたw。
昨日のゲームの最大のピッチンは7回裏でした。2アウト2、3塁の場面でトップの岸に四球、満塁にして滝澤を迎えます。で、ここでもノリは貫禄の空振り三振に抑えました。
必勝リレー
8回裏のソンも盛り上げてくれました。0アウト1、3塁のピンチで5番中村、6番栗山、7番柘植に打順が回ったときは、正直、最低でも同点、きっと逆転される…と覚悟を決めました。ところがソンは終始落ち着いていましたね。5番中村、6番栗山のベテランライオンを2三振にすると、7番柘植はセンターフライにして切り抜けました。
そして、9回表にはダメ押しの追加点で2点差にしてから松井裕樹にバトンします。
濃い〜ところはソンが捌いてくれました、こうなれば休養十分の松井裕樹は鬼に金棒でした。その裏を軽く3人で〆てゲームセット、ノリをエースにした瞬間でした。
*1:ギッテンスは未知数、ここではカウントしません。