- E8−5F
小深田猛アピール
3回裏がビッグイニングになりました。先制された裏の攻撃だったので、ゲーム展開上、一層意味のあるイニングになりました。突破口を開いたのはもう一つ調子の上がらなかった山崎に代わってスタメンショートとなった小深田。非常にアピールの効いた良いバッティングを見せてくれました。
その打席、1アウト満塁の場面で3ボール1ストライクでした。並の選手なら押し出しが頭の中を過るカウントだったと思いますが、そこは山崎とショートを争う身、「譲らない」スピリットでど真ん中のストレートを積極的に振っていきました。これが走者一掃のタイムリー2ベース、たちまち逆転になりました。
その後、浅村のタイムリー、島内の2ランと続き、この回いっきょ6点のビッグイニングになりました。
高田踏ん張れず
さぁ、こうなってくると、今シーズン初先発の高田の地力、(先発投手としての)適性が試される展開です。大量リードを追い風にできるか、それとも重荷にしてしまうか。先発ピッチャーとしてのポテンシャルというよりは、メンタリティの適性が試される展開ですね。
ま、ポテンシャルの可能性という意味では3回までの立ち上がりは合格と言っていいと思います。しかし、逆転した裏の先頭にホームラン、そのあと四球で歩かせ、バントで送られるとタイムリー...とずるずる行ってしまいそうな「脆さ」を見せちゃいました。これではいけません。石井監督の我慢もここまで、石橋にスイッチしてここはとりあえず2失点で切り抜けました。
高田にとっては3回までいい感じのピッチングに見えましたので、少し欲が出たというか大事に守りに入ってしまったところがあったのかもしれません。もっと果敢に向かっていく姿勢でよかったと思うのですが、もったいない初登板になってしまったような気がします。高田に次のチャンスはあるでしょうか。ボール自体は走っていました。あと1回はチャンスをもらえるかなぁ...。個人的には藤平の先発が面白そうだと思っていますが、石井監督の構想は別の所にあるようです。
石井監督コメント
高田のピッチングに対する石井監督のコメントですが、「ピリッとしなかったですね。一球一球の考え方が軽い。意味のあるボールを1軍では投げないとああいう形になる」というものでした。「何も考えていない」ということでしょう。炭谷がリードしていたことを考えると、炭谷のリード、配球の意味を理解しないままただ投げてしまっていた、そういうことでしょうか...。もうひとりの高田のように「無駄な登板だった」とまでは言われていないのが救いです...w。
日ハムの若さが厄介
それにしても、日ハムに嫌らしさが戻ってきましたね。一時は4点差あった得点差がじわりじわりと5回までに1点差まで詰め寄られました。ファイターズの若い力がなかなか厄介なレベルになっています。
若い力といえば、石井監督が前日の浅村の初ホームランを「自分のことよりもうれしい」という表現で讃え、その返す言葉で「若い選手はもうちょっと...なかなか元気がないかな...」というようなコメントをしていたようです。たぶん、日ハムの若い選手の活躍と比較しての正直な感想だったと思います。
主軸の猛攻
で、これまで得点イニングは3回だけ、しかも1点差まで詰め寄られる重苦しい展開を打ち破ったのが、終盤7回裏の浅村の一発でしたね。ようやく本物(の浅村)が出てきた感じです。島内も四球で出ると、マルモのタイムリーでさらに追加点、3点差まで広げました。主軸に当たりが戻ってきましたよ...。でも、昨日のアッパレはやはり小深田でいいですねw。