今日のブログの続き...。
8月11日のオリックス戦に先発した弓削投手のことだ。瀧中のコロナ離脱に伴い代役が回ってきての登板だったが、4.1イニング69球9被安打5失点と、残念ながら期待どおりのピッチングを披露することはできなかった。
登板後の石井監督のコメントも厳しかった。
「同じ失敗を繰り返しすぎるかな...。」
同じ失敗とは何のことだろう...。当の弓削の降板後のコメントはこんな内容だった。
「要所で決め球が甘く入ってしまいました。決め球の精度を上げていかないと厳しいですね」
石井監督の言う「(繰り返している)同じ失敗」とは何か、弓削はそれが分かっているのだろうか。そんなことを考えながら2人のコメントを読み比べていた。弓削のコメントは「決め球の制度を上げること」、つまり、技術的なことだと理解しているように思えた。
しかし、石井監督のコメントの続きはこうだ。
「......全体的に、ちょっとアバウトというか、カウントの使い方だったり、カウントの意味をもうちょっと学んで、その時、その時に応じた投球をしっかりとしていくことが大事」
石井監督の指摘は制球力云々といった技術的なことではなく、もちろんそれも多少は関係しているとは思うのだが、どちらかというと、ピッチングの入り方であるとか、組み立てやカウントの使い方、つまりは配球といった、その場面に応じた打者への攻め方を言っているように思えた。
以下は素人考え、いわゆる「たられば」である。
例えば先制点を許した頓宮に対する攻め方。ランナーを置いての、一発長打のある7番バッターとの対戦という場面だった。一発長打を打てるバッターだが、所詮は7番バッター、一番警戒すべきは長打だったはず...。
頓宮の打席を再生動画で見返してみた。
カウントは1ボール2ストライクとピッチャー有利のカウントだった。打たれたボールは、内角高めのストレートでファウルを打たせ追い込んだあとの4球目だった。3球目と同じ内側高め、ストライクゾーンだった。あぁ....そこで勝負したか...というボール(結果が分かっているから当然そう思うのだが。)。そもそもストライクゾーンで勝負する必要があったのか...みたいなところ。結果は2ランを打たれ、痛い痛い先制の2失点となった。
たしかにキャッチャー太田は内側を要求していた。ただ、まさかストライクゾーンに来るとは思っていなかったはずだ(いや、それこそ弓削のアバウトな制球力に対する太田の危機意識不足というのはあるかも...)。制球がアバウトなのはあるにしても、弓削自身に一発長打警戒の意識があったのかどうか。同じ失敗の繰り返しとは、そういうところを指摘しているように思えてならない。