わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

【オープン戦】「先発失格」というより、「先発不向き」でしょ

DAZNの無料視聴で観戦

オープン戦が始まりました。初戦はベイスターズ。で、次がジャイアンツ、その次がドラゴンズ。3連休はセリーグのチームとの3連戦というカードが組まれていましたが、残念ながら楽天TVによる中継はなし。

苦肉の策でDAZNの1ヶ月無料視聴放送を利用することにしました。これだと1ヶ月の間にいつでも退会可、料金はかからずというシステムです。

今の松井裕樹では先発は無理でしょ

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そもそも先発向きではない?

先発は松井裕樹でしたが、彼のピッチングスタイルが「先発向きではない」ことを露呈しちゃったゲームでしたね。

細かいことを言えば、

  • 球威がなくて(いつもあるわけでないから、ないなりのピッチングをする必要あり)
  • 制球もアバウト(これが松井の持ち味でありアキレス腱)
  • 身体にキレというか躍動感がなかった(これもいつもあるわけではないから...)
  • なんか疲れている感じ(夏場は特に心配)

そんな状態だったから、ボール先行でストライクを取りに行ったところを打たれる。これ、昨シーズンの悪いときのパターンそのまんま。

前回(先発)登板のときはテンポを意識して速い間隔で投げていたけど、そのテンポもランナーを出すといつもの松井だから。いつもいつも絶好調というわけにはいかない。球威だって、常に思うようなボールが投げられるわけではない。先発には悪いなりにゲームを壊さない(ゲームメイクする)ピッチングが求められる。けど、今の松井にはその技術、能力はない、そんな感じでした。

松井に「先発としての能力」の中で決定的に欠けているのは制球力です。いつでもストライクをとれるボール、球種がほしい...。
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マー君から伝授された心得

松井が目標とする田中将大から先発としての心得を伝授されたというニュースが以前ありました。

  • どんなカウントでも変化球でストライクをとる
  • 第1ストライクを初球でとる

「ストライクゾーンで攻める」ための2つのポイントだったはずですが、そのストライクを取ることに汲々としているようではとても先発は務まりません。

いつも思うのですが、もう少し力感の無い靭やかなスタイル(フォーム)でピッチングができるようにならないと長いイニングはちょっと厳しいように見えました。
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とりあえず全力投球で荒れ球を投げていれば抑えられた...みたいなわけにはいきません。ま、オープン戦での3イニングくらいなら多少無理をすればできない芸当ではないかもしれませんが、その3イニングさえ今回は持ちませんでした。

気持ちの問題というより技術的な問題だろ

「うまく先発として投げようとしすぎた。一イニング、一イニングごとに圧倒する気持ちでいかないと」

松井の降板後のコメントですが、単なる「気持ち」の問題のようにも聞こえます。果たしてそんな単純な問題なのかどうか。「先発投手に必要な技術的な面」での不足している要素がもっとあるように思います。

その他の気になった選手

渡辺佑樹

変則左腕はいいが、制球力も変則では使えない。ストライクで勝負できていない。はい、やり直し...という感じ。

弓削

弓削は先発らしい内容。一つ一つがどうこうというのではなく、全体的にゲームを作っている感じが彼にはある。

西口

西口も様になってきた。自分のピッチングをすることに汲々としている感じがなくなった。絶好調とまではいかなくても、そのときの自分のピッチングでゲームを作っている印象。

コブクロ、内田、和田

コブクロの活躍が続いている。これでルーキーだから凄い。
それに比べて内田、和田の大砲候補の情けないこと。プロの水を何年飲んだかなんてほとんど関係無いのかもしれない。なら、問題の本質は何だ。この違いは何だ。

向き不向き

シンプルに「向き不向き」ということか。松井はクローザー向き、先発は不向き。内田と和田は今の段階では二軍向き、一軍は不向き。とか言っている間に「プロ向きじゃない」ということにもなりかねない。オープン戦初戦を観戦しての率直な感想。

追記(2020.2.23 11:33)

槙原寛己氏 楽天・松井は先発転向でペース配分意識しすぎ 本来の腕の振り取り戻せ― スポニチ Sponichi Annex 野球
昨日の松井裕樹のピッチングについてジャイアンツのピッチャーだった槇原氏がコメントしている記事を見つけました。先発ピッチャーに必要なアドバイスを交えながらのコメントでしたので、参考に追記しておきます。

槇原氏の見立て

役割は変わっても、自分の長所を見失っちゃいけない。ペース配分を意識してか、しっかり腕を振る本来のダイナミックなフォームが全く見られなかった。

「最初から力をセーブして入ると後でギアを上げようと思っても上げられない。まずはトップで入って、そこから落としていくのだ...」と槙原氏。

この指摘については、松井自身が昨日のピッチングの後で「一イニング一イニングごとに圧倒する気持ちでいかないと」とコメントしていたようなので、十分に認識し反省していたように思います。

槙原氏が勧めるこれからの調整法
  • まずは球の切れを取り戻す作業に重点を置いた方がいい
  • ブルペンに入るとどうしても小手先の練習になる
  • 3、4日はブルペンに入らず
  • 遠投やランニングを中心にするのも手だと思う

分かったかね、マツイくん。

伊藤コーチは悪くても先発起用から外すのではなく、2軍で先発としての調整をさせると明言しました。次の登板でどこまで修正できているか。注目です。