わしろぐ

楽天イーグルス戦を中心にプロ野球観戦日誌を書いています。

球速と三振の数で勝負は決まらない、だから野球は面白い

  • E5−4M
ウサギとカメ

佐々木朗希と辛島航の投げあい。例えるなら、新幹線と特急列車...なら普通なのだが、昨日の楽天の先発・辛島は、球速だけなら「鈍行」だろう。

新幹線vs鈍行、もっといえば「ウサギとカメ」の競争のようなものだった。しかし、どうしてどうして、バッターにとっては、そこまでの違いはないのである。だから野球は面白い。

ストレートの球速がたとえ20キロ違っても、90キロ台のスローカーブに絡めて投げる130キロ台のストレートは、佐々木朗希の150キロ台にも匹敵するのだ。それがバッターの体感というものである。楽天のチーム安打数は二桁を記録した。そのうちの8安打が佐々木朗希から。これは辛島の被安打数と変わらないw。*1

バランス

悪天候の中、辛島は非常にバランスよく投げていた。身体のバランスのことである。ストレートと同じフォームから繰り出すスローカーブが低めに決まっていたのがその証拠。

あれこそがバロメーターである。5回93球8被安打3失点は、ぎりぎり先発の役割を果たした格好だ。先発ピッチャーは、こうしてゲームを壊さずに5イニングを食ってくれれば、チームに勝機はあるのである。

辛島のピッチングはいろいろなことを教えてくれる。球速と三振だけがピッチャーの能力じゃないぞ、たまに8回投げて勝つピッチャーよりも安定して5回を投げてくれるピッチャーの方が上なんだぞ、...みたいなw。(ここらへんの感想は前日の則本に対する意識(あてつけ)がかなり強い...w。)

太田の課題

辛島のあと、ソン、酒居、西口とリレーし最後は松井。松井のことは後に取っておくとして、8回の西口がバタバタと1失点、1点差まで詰められた。あれはキャッチャー太田の迷いも影響したな。太田には、2アウトからのリードにもう少しドッシリしたところがほしい。そこをクリアすれば炭谷といい勝負ができる。

敵ながらアッパレ、それを仕留めた松井裕樹がさらにアッパレw

それにしても、敵ながらアッパレなのは、1番荻野と3番中村の2人である。先制されるときは決まって荻野の出塁が口火になるし、1点差に詰められた8回表の1失点は中村の2試合連続となる一発だった。楽天はいつもこの2人にやられているイメージが強い。

で、1点差まで追い詰められて向かえた9回表、その荻野と中村をどっちも三振に討ち取った松井裕樹のピッチングが見事だった。このゲームの最大の山場だった。スタジアムの風景、手を合わせて祈る観客の姿が映し出される…。正に同じ心境で見守った。

特に荻野との対決だ。打ち取るのに10球要したが、あの粘り、嫌らしさがまさに荻野の凄みである。ま、それに根負けしなかった松井裕樹はさらに凄いということになる。さすがである。

松井裕樹は登板間隔が10日くらいあったのかな。いずれ、今回の荻野と中村の2人を仕留めたピッチングは後半戦の大きな自信になりそうだ。

*1:投げたイニング数は辛島が5回、ロウキは5.1回だった。