わしろぐ

ジジイのプロ野球観戦雑記です。身辺雑記もあるよ。/ in Sendai

「泣く子には勝てず」でいいと思うぞ、親は...。

夕方に妻と2人で横断歩道を渡っていたときのことだ。前方から泣き叫びながら駆けてくる子供がいた。何年生くらいだろう。2年生か3年生くらいだろうか。ものすごい速さというか勢いで駆けてきた。信号機はまだ点滅していなかったからそんなに急ぐことはないのに...とか思っていたが、どうやら親を追いかけてきたようだった。

「ようだった...」と書いたのは、その目標となる親らしき人間と私達がすれ違った記憶がなかったから...。ま、それはいい。これから怪談話をするつもりはない。単に気づかなかっただけだろうと思う。

ただ、その子供はたしかにだれかを追いかけていた。後ろを振り向くと横断歩道を渡ったあとでさらに左折してすぐ右折した。見えなくなっても泣き叫ぶ声はしばらく聞こえていた。

ここからは想像になるが、たぶんこうだ。
駄々をこねた子供を親が「勝手にしなさい!」とそこに置き去りにしたのだと思う。子供はそれでも泣きながら訴えていたが、親はどんどん歩いて行ってしまい、ついには横断歩道を渡ってしまったのだろう。

引き返してくれると信じていた子供は親が後ろを振り返りもせずに横断歩道を渡ってしまい、目で追える距離を今まさに越えようとしていたのだと思う。しかも、信号機はあと少しで赤に変わる...。このタイミングを逃せば「親を見失う」と子供ながらにそう判断したはずだ。

そこで一気にダッシュ、横断歩道を全速力で走り抜けようと駆けてきたのだ。

火事場の馬鹿力ならぬ、赤信号前の救急車のように。泣き叫ぶ声は「お母さーん」でもなく「お父さーーんだ」でもなかった。まさに救急車のような「ううぇぇぇーーーん」という感じの叫び声だった。あの子供はどうなっただろう。親(なのかどうかは分からないが...。もしかしたら兄か姉だったかもしれない。流れの便宜上、親としておくw。)に追いついただろうか。

しかしなあ、親も親だ...。信号機が変わって車が走り出したところへ子供が飛び出したら危ない、...とか考えなかったのだろうか。なんとも大胆というか無責任というか...。
親は断固とした姿勢を子供に見せられたと満足しているのだろうか。これが我が家の躾です、とか言っちゃうんだろうか。たしかに子供は懲りただろう。駄々をこねても無駄だと思い知ったかもしれない。ただなあ、なんかなあ。横断歩道の前で待っててやるのもあったと思うなあw。根比べになるけど、親が子供に勝ってもなあとか思ったりw。